みなさんこんにちは。ディレクターのKAZUです。
年末の休みを利用して、自分が担当している各カテゴリーの選手のデータをまとめました。以前もブログに書きましたが、レアッシ福岡FCでは育成コースの選手を一人一人データとして記録しています。
写真は僕が今年の夏から担当したU-11(小学5年生)のファーストチームのデータです。
(表はあいうえお順に並んでいないので選手のみなさんは自分がどれか分からないと思います)
4月からの公式戦と練習試合やカップ戦、それぞれの各月の総試合時間に対して誰が何分出場したのか?全体に対する割合は?
別のページでは試合があった日の詳細な総時間と個別の時間・割合など。
その根拠になるのが試合毎に書いている「マッチレポート」です。マッチレポートは対戦相手や結果、参加した選手、ポジションの変更など試合の流れがわかり、試合で出た良い点や課題、その後の練習をどのように行うか、チームをどのように持って行くかなどのコメントも書いています。それをベースに練習を組み立てます。
写真を見るとU-11の1stが今年の4月から12月までに試合を行った日数は30日。月平均が3.3日です。全体として2335分の試合時間があり、1日の試合時間の平均が77.8分。それに対して各選手が何分出ているかが分かります。サッカー先進国のスペインではリーグ戦が毎週あり1日1試合が(この年代では60分)が通常で僕らもそのような環境に近づけたいと思っていますので、1日の試合時間がそれに近い状態になっています。日本の場合は大会の日程が不規則で、またリーグ戦自体の試合数が少ないので、上手くコントロールしなければなりません。
また月毎の総試合時間数も分かるので、公式戦との兼ね合いからどの時期のプレシーズンのように多く試合を組んで、どの時期には落とすかなどが見れます。
これらは選手に公表することはないですが、僕たちスタッフの貴重なデータとなっており、今年から始めた取り組みですが、これを来年は更に発展させたいと思います。
選手やチームは年間を通して同じパフォーマンスを発揮することはとても難しいものです。スペインだと、きちんと小学生でもオフシーズンが設けられていますので、年間を通じたプランニングが必要になります。日本の場合だと大会が不規則に発生するので、このようなデータをもとに、いつペースを落としてどのタイミングで上げて行くか、どのタイミングで選手をリラックスさせたり、新しい戦術や選手の入れ替えなどをどの時期に行うかなど、様々なことが見えてきます。
レアッシ福岡FCというクラブはプロのチームではないけれど、スタッフがプロフェッショナルな仕事をすることで、サッカー選手を目指す少年少女に質の高い指導や環境を提供できると思っています。子供達が世界を目指したいと思うなら、僕たちスタッフも世界基準で仕事をしないといけませんね。がんばります!