【2分で分かるサッカーのルール】
保護者の方の「なぜ!? どういうこと!?」にお答えするこのコーナー。
第1弾は【ボールの出た?出てない?の基準について】、第2弾は【スローインの反則について】解説しました。
今回、第3弾は【アドバンテージ・フリーキックにならない反則】について解説していきます。
サッカーって何をしたら反則になるの?
まずはサッカーを行う上での反則について。
反則の種類は主に3つに分けられます。
1.身体的接触
これは蹴る、押す、飛びかかる、叩く、つまづかせる等の行為をボールに関係なく行った場合の反則です。
2.反スポーツ的行為
相手に唾を吐く、暴言、異議、シャツを脱ぐ等のスポーツマンとしてふさわしくない発言や行動です。
3.プレーの正しい手順
GKがずっとボールを持ってる(ずっと手でボールを持っているとプレーが始められない為、反則の対象になります)、スローインの手順等です。これは身体的接触がなく、プレーの手順に関しての行為が当てはまります。
アドバンテージって何? 反則にしてもフリーキックにならないの?
ここから本題!【アドバンテージ】について解説です。
テレビや会場で試合を見ていると、「相手に足をかけているのに! 倒しているのに!フ リーキックにならないの? 反則じゃないの!?」という場面があると思います。
こちらの動画をご覧ください。
2017年度 J1リーグ 第7節 浦和レッズ vs FC東京の試合です。
浦和レッズが自陣でボールを奪い攻撃を始める所、FC東京の選手に後ろから押され倒されています。
しかし、審判はファールを取りません。そして、ゴールが決まりました。
この場面ファールは起きていて審判もそれを見ています。ですが浦和レッズが素早く攻撃を行いFC東京の選手が自陣に戻ってきていない為、審判は浦和レッズの有利な状況と判断しプレーを続けさせました。
これが【アドバンテージ】です。反則は起きているが、その後チャンスを迎える・可能性がある場合に適用されます。
写真のように審判が手を上げているのがアドバンテージのサインです。
次にこちらの動画をご覧ください。
2017年度 J1リーグ 第11節 コンサドーレ札幌 vs ガンバ大阪の試合です。
コンサドーレ札幌の選手は倒され、審判はファールを取りフリーキックとなりました。
ですが、アドバンテージが適用されていれば相手ゴール付近でGKと1vs1の決定機!
抗議するのも納得がいきますね。
最後になりましたが、勿論審判も機械ではありません。どちらともいえない場面が起きることもあります。
私も試合会場で審判を行いますが、自分で下した判断に後悔することもあります。
試合を観戦するときは有名な選手、チームに注目しがちですが審判に注目して試合を見るのも面白いかもしれませんね。
次回は【実は知らないルール-ゴールキック編-】です!
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■保護者のための【2分でわかるサッカーのルール】
第1弾【 ボールは出た?出てない? ゴールは決まった?】
第2弾【スローインが反則になる!?】
第3弾【アドバンテージ・フリーキックにならない反則】
第4弾【ゴールキックのルール】
第5弾【コーナーキックのルール】
第6弾【オフサイドのルール】
第7弾【イエロー/レッドカードの対象となる反則】
第8弾【ペナルティ-キックのルール】
第9弾【11人制と8人制の違い】
第10弾【オフサイドのルール/上級編】
第11弾【GKのプレー規則】