はじめに
育成年代に必要なことを理解している指導者は少ない?
福岡という地域の育成年代のサッカー環境は、サッカー先進国と比較してどうなのか?
ドイツと比べて、オランダと比べて、そしてレアッシのスタッフの多くが留学していたスペイン・バルセロナと比べて何が違うのか。
ハードの部分は別としてもソフトの部分で変革することはできると思いますが、何が世界と違うのか。
僕らのミッションはクラブの活動を通じて新しい取り組みを行うこと、それがひいては日本の育成年代のサッカー環境をより良いものにすることにつながるのではないか、という部分も含まれています。
日本の育成年代において、この年代に本当に必要なことを理解している指導者は少ないのではないかと疑問を感じましたので、今現在、僕が福岡のジュニア(小学生)やジュニアユース(中学生)年代で感じてること、世界との差を率直に表現し、僕個人の意見もありますが、クラブのスタッフ内でよく議論されることをベースに考え方をまとめたいと思います。
扱うテーマは育成年代のおける様々な問題。これらは別々の問題のように見えて、実は全て一つに集約される事柄です。
サッカーの現象と同様に、全ては複雑に絡まりあってカオスに見えますが、その中に普遍的なものを発見するようなものです。
複雑に絡まりあっているからこそ、説明は難しいのですが、より多くの方に共感していただけるように体系的に考えてみたい思います。
これから少しづつその要素一つ一つを考え、それらをまとめていきます。