今回は未就学児〜小学生の低学年生(小学1,2年生)〜中学年生(3,4年生)、つまり3歳頃から10歳くらいまでの子どもの『運動神経』について。
サッカーに関連する一般的な子どもの「運動神経」について考えてみたいと思います。
運動神経って何?
サッカー・スポーツをしているとよく耳にする「運動神経」。
実際に「運動神経」という神経はないのですが、それは『自分の思った通りに身体を動かす能力』と言えます。
専門的に言うと「コーディネーション能力」。
この「コーディネーション能力」は7つの項目に分類されますが、ここではその説明は省きます。
単純に「走ったり飛んだり跳ねたり、ボール扱いがうまかったり」、いわゆる『器用に身体を動かす』=「運動神経」と考えて良いと思います。
運動神経は遺伝?
これもよくある話ですが、「遺伝的な要素」よりも「環境的な要素」が強いとも言われています。もし遺伝的に感じるとしたら、親があまり運動が苦手、もしくは好きではないので子どもにあまり運動をさせない、という形で遺伝的と感じるケースもあるかもしれません。
反対に運動が得意で好きな親は、子どもにも積極的に運動をさせるということで、子どもも運動が得意になるという「環境的な要素」があります。
いずれにせよ、『積極的に運動をする』ことで「運動神経は向上」します。
昔は自然と「運動神経」がよくなる遊びが多かった
昔、といってもどれくらいか具体的な年数は定かではありませんが、現在40代あたり以上の方が子どもの頃は「外で遊ぶこと」が多かったのではないでしょうか。
学校の校庭でボールを使っていろんな遊びをしたり、川で泳いだり、木に登ったり。
この「外遊びの量」が自然と運動神経を高めていました。
現代の子どもたちが「外遊びの機会が減り」運動の能力が下がっているというのは容易に想像できるのではないでしょうか。
最近では「木に登っている子ども」をほとんど見かけませんが、一見サッカーとは関係ないような「様々な遊び」が運動神経を向上させ、それがサッカーなどの専門スポーツを行う際にその「専門的な技術を獲得する」のに役立っていたのです。
基本技術の習得が難しいサッカー
サッカーは「足でやるから難しい」と言われますが、確かに基本的な技術を習得するのに時間がかかるスポーツです。
小学生くらいの子どもを見ていると「ボールを扱うレベルの差が大きく開いている」のが分かります。
これはその子が生まれてから10歳〜12歳までの間にどのような運動(量と質)をしてきたかということが関連しています。
たくさんの身体を使った遊びを
年代毎に何をするかはここでは省略しますが、運動神経を伸ばしたいなら、子どものうちは身体を使ってたくさん遊ぶことをお勧めします。
子どもは「楽しい遊びならたくさんやりたがり」ます。
注意する点は一つの競技だけをしないという点です。
サッカーはボールを使った「複合的な運動」で、「運動神経」を伸ばすには良いスポーツと言われることもありますが、特に低い年代では「専門性を高める」よりも、様々な運動を介して神経系を刺激することが重要です。
書店などには「親子でできる〜」などの本がたくさんありますので、家でやってみてはいかがでしょうか。
小さい子どもの運動神経を伸ばしたい親の接し方
「自分の子どもに何かスポーツをさせたい」と考えた時、ついついいろんな指導をしてしまうのが正直なところだと思います。
子どもと一緒に運動を楽しむことは重要ですが、いくつか注意しないといけないことがあります。
・練習ではなく「遊び」の要素を
・他の子と比較しない
・否定するようなことを言わない
etc…
まずは子どもが運動が好きになるように「自由に身体を使って遊ばせる」ことが重要ではないでしょうか。
熱心な指導よりも「一緒に楽しむ」というスタンスなら、子どものモチベーションも下がらず、好奇心を持って取り組むと思います。
子どもは「遊び」が一番好きなので、常に「遊び」の要素を取り入れて下さい。