バルセロナに到着 ~カンプノウ・ミニエスタディでの熱いバルサBの試合観戦~
長い移動も終わり、スペイン・バルセロナに到着しました。
現地についてしまえば大きな問題はないと思いますが、昨日同様に慣れない空港内が一番大変です。
海外でよくある「スーツケースが届かない」というケースも問題なく進み、空港に迎えに来たバスにて宿舎に移動です。
日本との時差は基本的には8時間。昨日よりサマータイムに入りましたので1時間時差が減って、日本時間マイナス7時間です。
空港到着時はスペイン時間で朝の8時頃でしたので、日本では昼の3時です。眠くはないですが、これから「時差ボケ」に適応しなくてはなりません。
移動時間の長さもあり、選手には疲れがあるはずですが皆元気です。今日は宿舎に移動後、簡単なスペイン語講座を行い昼食後、FCバルセロナのホームスタジアムであるカンプノウ横にあるミニエスタディにてバルサBの試合観戦です。
スペイン語講座
宿舎について簡単なスペイン語講座を行いました。簡単な挨拶から、滞在中に使うであろう言葉。
例えば、バルセロナには公衆トイレがほとんどないので「トイレはどこですか?」、バルなどで使わなくてはなりません。
街中でよく言われるのが「〇〇人ですか?」ここに日本人が出てくるのは少ないのでそう聞かれたら「No, soy japones.」。ヨーロッパの他の国のことはよくわかりませんが、日本人の印象はとても良いので、日本人と聞くと親切にしてくれることもあります。ただ、福岡はほとんど知られていないので説明としては「東京より南にある」程度でしょうか。
昼食 ~ビュッフェ方式・普段の食生活に問題あり!?~
昼食はビュッフェ方式で野菜、肉、魚、パエリヤなど美味しいメニューがたくさん。
しかし、ここでも様々な問題が。
後日ブログを書きたいと思いますが、『高いレベルを目指すサッカー選手』としては食事に関してかなり「甘い」選手が多いのが事実でした。
到着後お腹が空いたので「カップラーメン」食べる、その後昼食が入らず、バランスの良い食事ができない、量を食べれない、サッカー選手としては致命傷な出来事もありました。
まだまだその辺の認識が甘いのは「選手の現実」として考えなければなりません。基本的に高いレベルを目指す選手の食事とは雲泥の差です。
スリの多いMetoro(地下鉄)~自分でドアを開ける~
昼食後、地下鉄に乗って移動。日曜日ということもあって人が少なく、地下鉄は珍しくガラガラでした。日本では日曜日は人が多いイメージですが、こちらではほとんどのお店が休みです。大きなデパートも、街中にあるスーパーも休みになります。
また、バルセロナは地下鉄がとても発達しているのでほとんどの場所が地下鉄で行けます。10回券を買えばどこまで行っても1ユーロ。
今回の遠征では10回券を購入し、それを中学生に渡し、小学生とペアを組んで移動です。券の管理は中学生。地下鉄の仕組みも日本と少し違いますが、すぐに慣れます。
また、こちらの地下鉄はスリが多いのと、乗るときも降りるときも自分でドアを開けなくてはなりません。慣れれば簡単ですが、最初は戸惑いますね。
バルサB vs オサスナの試合を観戦
その後無事にカンプノウに到着。そのままバルサのオフィシャルショップに行ってしばし買い物。そしてバルサB vs オサスナの試合観戦。入場前には入り口でオサスナのサポーターと盛り上がり、スペインの独特の試合会場へ。
試合は上手くビルドアップできないバルサに対してオサスナは良い守備でプレスをかけボールを奪取し、鋭い配給から先制点を挙げ、後半に追加点も奪ってオサスナの勝利。どちらも下位争いをしているそうですが、面白い試合でした。
試合を満喫し、その後再び宿舎へ。
選手たちには今回の遠征を価値のあるものにするために日記をつけることを義務付けましたが、疲れもある中、頑張って書いていたようです。移動疲れと時差ボケから選手はすぐに眠りにつきました。
と同時に、昼に買い物をしすぎてユーロが無くなったから明日両替したいという小学生の選手がいました。聞いてみると明らかの持ってきたお金と残りの金額が違っていたので、買い物したレシートと残りの残金をチェック。選手の話を聞くとどうしても金額が合わない。
いろいろ調べて行くと、本人が持ってきたお金を無くさないように違うところに入れていたことをすっかり忘れていました。
自己管理や自立という観点からは、本人に自覚を持って行動してもらわなくてはならないので、みんなが寝だした頃に頑張って「遠征に持ってきたお金、使ったお金を計算」させてそれを毎日ノートに書くように促しました。「できないことはやらない」ではなく「少しづつできるようにする」ことが重要です。苦手な計算も、慣れない海外でのお小遣いの使い方も、いい加減にに済ますのではなく、責任を持って『自分で管理する』ことが大事なので、1日目同様根気強く促すことが重要です。
明日からはいよいよ、一番の目的である「サッカー」に関することです。観光旅行ではなく、『サッカー選手としての成長のための遠征』、一人一人が高い意識を持って臨んでほしいと思います。