先日マイナビニュースで「子供に付いてほしい職業ランキング」についての記載がされていました。
第1位:「公務員」 理由:「安定しているから」
この記事をご覧のお父さん、お母さんは本当にわが子のことを愛しているからこそ「公務員は安定だよ」などと言い伝えているかもしれません。
しかし、時代はかなりのスピードで変化しつつあります。
親御さんが学生だった時代にはまだ人が増え続けていました。そして、親御さんも自身のお父さん、お母さんから「医者になれ」「公務員になれ」「教師もいいぞ」と言われ続けてきたと思います。
その頃は、これらの職業が花形であったことは間違いない事実でしょう。
そして今回の調査結果をみると、1位に公務員、7位に教師が入っています。
私が大学に入学してから約10年の間、教育業界の第一線でご活躍をされていて、お世話になっている方が今後の教育業界が次のように変化していく可能性があると話をされていましたので共有させていただきます。
『教育そのものが大きく変わっていく時代、4つの方向に急変していく。』
1.世界規模のアカデミック競争時代に突入
→世界ランクの大学競争の時代に入り、ハーバードら、世界的なブランドをもった大学、高校などによってアカデミックが再編成される時代に入ります。つまり、「東大に入ったの?すごーい」という時代から、「東大にしか入れなかったんだね。大丈夫!日本ではまだ一位だったよね?」という時代に入ります。
(※つまり、型にはまった従来通りの教育では太刀打ちできないため、ワールドワイドな人材の教育が絶対条件になってくるということ。)
2.サイエンス教育の重要性がはるかに増す
→科学、技術、ITといったものを理解する層が圧倒的な力を持ち始めます。この種のエキスパートを育てることが教育の最重要課題になります。
(※医療の課題解決のための科学者、ロボット開発技術者が今後のメインワーカーとなってくる可能性大)
3.表現教育の到来
→これまでの教育は、知識をインプットすることが目的でした。これからの教育は、アウトプットすることが目的となり、その中でも、人間にしかできない表現、芸術やパフォーマンス、さらにはクリエィティブな人材の教育が重要になっていきます。
(※アクティブラーニングの教育手法が主流となる)
4.サバイバル人材の教育
→今後ますますロボットやAIが世の中に席巻してきます。そうなるとその反動で、アメリカのアーミッシュ(電気などを使わない、原始的な生き方をしているキリスト教徒)のような生き方を礼賛する人が、一部で増えていくと思います。「生き物」としての力を伸ばそうとするサバイバル能力を持った人材の教育、カルチャーがこれまでにない形で台頭してくると思われます。
(※0から1を創り出せる創造性、行動力、忍耐力の充実が必須)
これらが教育業界の最先端で活動をされ感じ取られている、教育の未来ということです。
これは、学校教育だけではなくスポーツや文化系の習い事の現場でも適用されていくべき教育指針になってくるかと思います。
これらの情報を的確に察知し、取捨選択し、将来を見据えた本当の意味での『正しい教育』を現場でも実践していけるよう、常にアンテナを張っていきたいと思います。