皆さん、明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
2019年がスタートしました。
今年度はレアッシ福岡FCの10周年にあたり節目の年となっています。
振り返るとこの10年、常に新しい取り組みと進化を遂げてきました。
「サッカーで飯が食えるか!?」と言われてた10年前、「株式会社のアマチュアサッカークラブを作りたい」と言って笑われたり(現在NPO法人ですが)、漠然と「世界のサッカーを選手に学ばせたい」、「海外のような街クラブを作るべきだ」と考えたり、実に様々なことを試行錯誤しながら進んできた10年でした。
年末年始で今までのことを振り返り、これからどのような方向へ進むかを考える中で、いくつか指針になるものを考えていました。
これから指導者やサッカークラブを立ち上げたいと思う方もいらっしゃると思うので参考がてらに僕らが実践してきたことをまとめてみました。
常に自分たちが正しいと思う方向に進む
クラブが大きくなるにつれ、また新しい取り組みを始めるときには「周囲の反感を買う」こともありますし、誤解もあるでしょう。
しかし最近では「クラブを支持してくれる方々がとても多い」のも事実です。僕らとしては嬉しいことですが、その根本は『常に選手のことを第一に考える』ことです。
「こういうことをやったら選手のためになるんじゃないか」「バスがあったらいろんなところに遠征にいけるのではないか」「クラブハウスがあったら選手のために使えるのではないか」など。
当然「法人」なので利益を出して継続していかなければならないのですが、その利益を更なる環境改善につなげる。
そして、「周囲が無理だ」と言っても「信念を持って実行する」ことはとても重要なことだと思います。
しかし、その前提として「正しいと思うもの」が定まっていないといけません。
現状維持は停滞を生む
クラブは10年間でものすごいスピードで変化しましたが、「ここで満足しては終わりの始まり」です。
もちろん、クラブは「満足したり妥協する」ことはありません。
僕の場合、同じような状況が少しでも続くとすぐに閉塞感を感じてしまうので、新しいことをやりたくなりますね。
そして変化のスピードが速いほど充実感を得ることができます。
現状維持で満足し、停滞してしまったらそれは後退を意味します。
チームや会社と同じで、上手く行っている時にこそ次の手(変化を起こす)を打たなくてはなりませんね。
リスクを冒す
ついつい忘れがちですが、新しいことをやる時に「無難に進める」方向に進んでしまい、リスクを取らないこともあります。
「事なかれ主義」になってしまうと「新しいものを創造」することはできず、「当たり障りのない無難なもの」になってしまいます。
僕らのような「アマチュアサッカークラブを経営し、プロの指導者としてそれだけで飯を食う」というのは、仕事としてほとんどモデルがないものです。モデルがないからこそ手探りで進まなくてはならないし、創造しなければなりません。
そこでは当然「リスクを冒す」必要も出てきます。
創造することは「今までにないものを創る」ことですから、突拍子もないアイデアかもしれません。突拍子もない=誰も実践できない、ことをするにはリスクがかかります。
本当に創造したいならリスクを冒すことです。
現場主義
以上のようにクラブチームを創造するのにいくつかの要素を考えてみました。
これ以外にもたくさんありますが、これからサッカークラブを立ち上げたいとか指導者でやって行きたいと思う方には参考になるかもしれません。
しかし、レアッシではスペインの指導者ライセンスを持ったコーチが4人いて、そのイメージも強いかと思いますが、あくまでも『現場主義』というのが少しイメージと違うかもしれません。
机上の空論を並べるのではなく、『目の前の選手を育成する』=『現場』ですから、これからも批判を恐れずにいろいろ考察して行きたいと思います。
現場ならではの意見、日本の選手が世界で活躍するにはとても重要な要素です。