僕が担当しているU-10・1stチーム。
前回は『2人組での守備戦術』にフォーカスしましたが、今回はミッドフィルダーの選手のサポート、ポジショニングです。
『戦術』というと難しく感じるかもしれませんが、ジュニア(小学生)年代からサッカー選手として身につけておくべきものが多々あります。
僕の基本的な考えは、「守備でも攻撃でも最初のポジショニング」がとても重要になります。
ドリブルやキックなどのテクニックといったボールを扱うテクニックと同じくらい「戦術は必要な要素」です。
今回は、相手をドリブルで抜き去るのではなく、ポジションで相手を抜く、というようなイメージで見てもらえればと思います。
もちろん、足りない部分や改善点はありますが、重要なのは選手が意識的に行っているかどうか。トレーニングで改善されているかどうかです。
この試合で右のMFでプレーしている選手。
このプレーを評価しました。パスが合わずにチャンスにはなりませんでしたが、この選手の「ポジショニングは良かった」というものです。
相手が3-1-3でプレスをかけていますので、中盤は2対1の数的有利な状況です。
おそらく、まだ小学4年生のこの選手は『ここでボールを受けたら数的優位ができる』ということをイメージできません。しかし、練習でやっていることをそのまま実現しています。
これは『選手が学ぶ』ということと『プレーモデル』の関係性という問題ですが、それは別の機会に。
この『プレーモデル』と『サッカーを学ぶ普遍性』ということに対しての議論は、とても時間がかかるものなのでここでは省略します。
この選手が「周りを見てポジショニングの修正を意識して行っていること」、プレスをかける相手を超えたポジションで、なおかつDFラインに捕まらないようにしている部分は評価できると思います。