Bチームの監督の仕事は!? 〜B戦の時は弁当食べる時間ではない〜

サッカークラブでは人数が増えたり、または人数が少なくても、試合の登録の関係からどうしてもAチーム、Bチームなどのグループ編成ができます。

レアッシでも毎年ファースト・セカンドなど、レベルによってチーム編成を行っています。

ファーストチームの目標はそのクラブの代表としてプレーすることになると思いますが、ではBチーム、Cチームではどうでしょうか。

今の現状そうであるということ、未来は変わる

今シーズン、僕が担当するU-12・ファーストチームには、5年生時にセカンドチームでプレーしていた選手が数名昇格しました。
彼らの昨シーズンのプレーは把握していましたし、担当コーチがしっかりと指導していました。

数名の選手がファーストチーム候補にピックアップされ、その中で、今シーズンの福岡支部1部リーグでも出場機会が得れ、ポジションやキャラクターの被りなども考慮し、最終的に選考しました。

しかしそれはトレセンと同様、「今の評価」でしかありません。
トレセンとは違う点は「今後の可能性も考慮」している点かもしれませんが、それでも現状の評価です。1年後には評価が大きく変わる可能性もあります。

Bチームの試合の合間に弁当を食べている暇はない

よくある光景で、僕自身、他人のチームながら腹立たしいことの一つに、
「BチームもしくはCチームの試合を監督が見ていない」というものがあります。

先日もとあるコーチから聞いたのですが、「Aチームの試合の時はベンチに座って熱心に指導」「Bチームの試合の時はベンチを離れて他の監督と談笑」、しかも「試合見なくていいんですか」という他の指導者の質問に対して「あいつらBだから」。。。。

『本当か?』と思いますが、現状に起きている問題です。

Bチームの監督の仕事

あまりにも常識離れした指導者のことは置いておいて、レアッシではどのようにファーストチームではない選手に指導しているかを。

基本的にセカンドチームの監督もファーストチームの監督と同じ仕事をします。

公式戦に向けてTRMを組み、選手選考を行い、マッチレポートを描き、試合のビデオを撮って分析する。
セカンドチームの目標とノルマを掲げ、それに向かってチームを作る。
次のシーズンに一人でも多くの選手をファーストチームに排出する。

Aチーム、もしくはファーストチームと『全く同じ』です。

例えばスケジュール上、ファーストチームの監督がその日セカンドチームの試合も指揮を執るとします。
その日の監督は大変で、昼食を取る間もなく指導します。
そしてマッチレポートを作成し、同じように分析します。それを本来の監督に報告し、また現状のチーム状態をミーティングしたりします。

つまりAチームでもBチームでも選手の扱いは変わりません。

というか『なぜ扱いを変えるのか???』

よくある『Bチームの時に監督が弁当を食べている光景』。
監督は食事を抜きにしてでも、Aチームと同じテンションで試合に臨むべきです。
というか「弁当食べたり、他の監督と談笑している時間」ではありません。
(信じられませんが…)

職務を全うする

レアッシでは毎シーズン、各カテゴリーの担当を決め、決めたらその職務を全うします。
AチームにはAチームの目標があり、BチームにはBチームの目標があります。
その目標はクラブが掲げるもので、監督にはミッションとなります。

レアッシの場合はそれぞれ担当の監督が違いますが、もしファーストとセカンドチームが同じ監督になっても、それぞれを同じように指導します。(当たり前のことなので言及する必要はないですが…)

Bチームの指導を見るとそのクラブの力がわかる

小・中学生では『クラブ選び』になるかもしれませんが、高校サッカーでも同じロジックが当てはまります。
『Bチームの試合を監督が見ていない』、『科学的根拠のないフィジカルトレーニングをしている』、『サッカーばかりでオフがほとんどない』など。

そのチームの試合結果(戦績)によらず、『本当に正しい指導(育成)を行なっているか』は単純なことで分かります。

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この記事を書いた人

□スペインサッカー指導者ライセンス レベル1
□選手歴 筑陽学園サッカー部卒
□指導歴
2007-現在 レアッシ福岡FCジュニア,ジュニアユーススタッフ
2009-12 FCバルセロナ オフィシャルスクール福岡校コーチ
2015-2016 スペインバルセロナ在住
2015-16 UE CORNELLA Juvenil B 研修(バルセロナ)

サッカーコーチが学べる情報サイト『ジュニアサッカー大学』を運営