U-12(小学6年生以下)の年間の大会をわかりやすく解説したいと思います。
各クラブで参加する大会は異なりますが、レアッシ福岡FCが参加する大会をベースに、6年生の時期に年間でどのように進んで行くかを説明したいと思います。
※U-12とは小学6年生以下というカテゴリーですので、5年生や4年生も含まれます。
重要な大きな大会(公式戦)は3つ
①『U-12福岡支部リーグ戦』
まずはその後の2つの大会のベースとなる福岡支部リーグ。福岡支部では約90チームを以下のように分けます。(2017年度の各チームの振り分けはこちらをどうぞ)
・1部リーグ 9チーム ×(1パート)
・2部リーグ 9チーム ×(1パート)
・3部リーグ 9チーム ×(A,Bの2パート)
・4部リーグ 9チーム ×(A〜Fの6パート)
そして各パートでリーグ戦を行います。試合は同じチームと2試合の計16試合を行います。
・日程: 4月〜10月
(各リーグで日程を調整しながら行います)
・試合結果:リーグ戦での順位はその後に行われる「全日本少年サッカー大会」(以下 全日)の福岡支部予選のシード権などに影響します。毎年変更になる可能性があるので大まかなイメージとして考えてください。
「全日」は以下の流れで全国大会へと繋がっています。
①福岡支部予選トーナメント → ②福岡ブロック大会 → ③福岡中央大会(旧県大会) → ④全国大会(福岡県から1チームのみ)
この「全日」、つまり全国大会へ出場するための予選の「どこから参加するか=シード権」を決定するためのリーグ戦という位置付けです。
1部リーグの1位と2位チームは「全日」の「③福岡中央大会(旧県大会)」へ無条件で出場します。
そして、1部、2部、3部のその他のチームは「②ブロック大会」から出場します。そしてリーグ戦の順位がその時のトーナメントの振り分けに影響します。
4部リーグのチームは「①予選リーグ」から出場します。
つまり、上位リーグにいること、リーグ戦の中でも順位を上げることで「全日」への可能性が少しづつ高くなるとイメージできます。というわけで、5年生時のリーグ戦の結果で6年生時のリーグが振り分けられることを考慮すると、6年生になる前の結果もとても大事になってきます。4年生から始まるリーグ戦、チャンピオンシップの結果が後にも影響してきます。
②『全日本少年サッカー大会』
福岡県内には主に福岡市が中心となる「福岡支部」の他に、福岡市を取り囲む位置にある市町、春日市や大野城市、那珂川町、古賀市などで形成される「筑前支部」、久留米や大川方面の「筑後支部」、直方や田川方面の「筑豊支部」、そして「北九州支部」の5つの支部があります。
そして各支部で、前述したリーグ戦とブロック大会を勝ち抜いたチームが、先ほどの③番めの「福岡中央大会」で戦い、全国大会への切符を争います。これらはすべて一発勝負のトーナメントとなっています。
現在、日本国内におけるジュニア年代(小学生)での一番大きな公式戦がこの「全日本少年サッカー大会」となっています。
日程 : 全国大会が12月(冬休み)に行われるため、リーグ戦後の10月11月に予選が行われます。
③『九州少年サッカー大会(フジパンカップ)』
全国大会ではないですが、そのひとつ規模が小さい「九州大会」まで行われる大会です。こちらの大会にもリーグ戦での所属カテゴリーが影響しています。
この大会での九州大会までの流れは若干名称が異なっていますが全日と同じような流れです。
①予選トーナメント → ②決勝トーナメント(ここまでが福岡支部内で行われその上位8チーム) → ③県大会(全日でいうところの福岡中央大会) → ④九州大会、となっています。
九州大会へは福岡県から2チームが出場します。
リーグ戦の1部〜3部に所属しているチームは、②の決勝トーナメントから、4部リーグのチームは、①の予選トーナメントから出場することになります。ここでも『U-12福岡支部リーグ戦』が重要になっています。
日程 :1月に「予選トーナメント」「決勝トーナメント」、2月に「県大会」、3月に「九州大会」
なぜこんなに複雑か?
以前は様々なは「カップ戦」と呼ばれるトーナメント方式の大会がたくさんありましたが、現在日本では海外もしくはプロと同様に「年間を通じたリーグ戦」を行うほうが育成年代の選手にとって良い環境であるという考えが広まってきています。そのため、以前は夏休みに開催されていた「全日」が冬になったり、5年生時の結果と6年生時リーグ戦の関連性をつけたりと、毎年変化しているのが現状です。
福岡市長杯
最後に福岡市部のみに関連する大会に「福岡市長杯」というものがあります。名前の通り福岡市の大会で、小学生から中学生、社会人のカテゴリーでも行われています。
日程:2月
この大会にはリーグ戦と全日の影響はありませんが、同時期に行われている「九州少年サッカー大会」の県大会へ出場しているチームが最初の予選を免除されます。
福岡支部では「九州少年サッカー大会」との絡みもありますが、ジュニア年代(小学生)の最後の公式戦となるチームが多いため最後に盛り上がる大会です。但し、最近はクラブチーム化の流れもあってかジュニアユース(中学生)年代での重要性は下がってきており、とジュニア(小学生)年代では大会の重要度の認識に大きな差があります。
大まかに福岡支部に所属するレアッシ福岡FCに所属するU-12(小学6年生以下)の、年間の公式戦がどのように行われるかをまとめました。
公式戦は以上のような大会ですが、これ以外にも様々なチームが主宰するカップ戦(◯◯カップなど)にも参加しています。