福岡eスポーツ協会会長の中島賢一さんとお話しする機会がありました
2022年のアジア競技大会での公式競技に決まるなど、徐々に世間の認知も広まってきています。
とはいえ、まだまだネガティブなイメージも強いとの事で、普及活動の重要性を感じました。
私はいわゆるファミコン世代で、小学生の頃にファミコンが登場し、色々なゲームをやってきた世代ではあります。
しかし、社会人になると全くと言っていいほど、ゲームをする機会がなくなり、次第に興味も薄れていきました。
しかし、ゲームは進化を続け、最近はVR等の最新のテクノロジーと結びつき、独自の文化を形成しています。
そこに、eスポーツという新たな分野が加わりました。
サッカーと同じスポーツなのか??
多くの人が抱く疑問ではないでしょうか。
私は、eスポーツと言うからには、リアルスポーツと共通項があるに違いないと思いました。
そして、共通項があるのであれば、eスポーツで鍛えたスキルをリアルスポーツに活かしたり、またその逆もあり得るのではないかと思ったのです。
そのあたりを中島さんに質問してみました。
ウイニングイレブンという有名なサッカーゲームを使って色々と教えていただきました。
選手目線のモードなどがあり、工夫次第では、リアルスポーツのトレーニングにもなり得る可能性を感じました。
また、eスポーツを取り巻く環境も、サッカー界に共通するものが多くありました。
海外では、プロ選手(プレイヤー)、コーチやトレーナー、イベンターやエージェント(プロプレイヤーの移籍の斡旋など)までいるそうです。
まさしくサッカー界と類似した環境がありました。
サッカーファミリーという面から見ても面白い話をお聞きしました。
中島さんの息子さんがある日ウイニングイレブンを始めたそうです。
それまでサッカーは本格的にやった事はなかったそうですが、ウイニングイレブンをやるにつれ、サッカー用語やチーム、選手に詳しくなっていったそうです。
そして、遂にはテレビでチャンピオンズリーグなどを観戦するようになったのだそうです。
これはまさしくeスポーツからサッカーファミリーが生まれたと言えます。
ただのゲームが今や進化して、スポーツと呼べるまで発展してきています。
オンラインのゲームで新たなコミュニティが形成されたり、競技性を高める事で、プロプレイヤーも輩出するようになってきています。
以前にも述べましたが、これからのスポーツ環境はテクノロジーの進化によって、我々の想像を大きく超えるものとなっていく事でしょう。
そのひとつとしてeスポーツがある事は間違いありません。
これからの指導者は、様々な分野に目を向け、今まで以上の勉強と、柔軟な発想を持って取り組む必要があります。
そうする事で、リアルスポーツとeスポーツが融合した、新たなスポーツ環境が生まれてくるはずです。