現在レアッシ福岡FCには約300名近い選手が在籍しています。中学生・小学生・未就学児、様々なカテゴリーの選手が日々一生懸命練習しています。仲間でありライバルでもある選手達に負けないように、試合に勝つ為にクラブでの練習のみならず自主練に励んでいる選手も多くいるでしょう。私も小学生の頃によく自宅近くの公園で両親に付き合ってもらい練習していました。
ですが、今思うと両親はサッカーの経験がなかった為に練習に付き合っていても上手くできない私にアドバイスができずに困ってしまう場面も多くあったように思います。
そんな子どもの自主練に付き合う保護者の方で、どんなアドバイスをしていいかがわからないという悩みを解決するためのサッカー講座、題して【ママサカ】を始めていきたいと思います。
第1弾は「インサイドキック・コントロール編」。試合で最も多く使用する重要なアクションです!
☆インサイドキック
ポイント①
■ボールの正面に立ち、2.3歩程離れる
スタートからボールの横・ななめに立っていると助走の際に位置を修正しなくてはいけなくなり、真っすぐ蹴るのが難しくなります。スタートの立ち位置は必ず正面に立ちます。
ポイント②
■助走はボールに真っすぐ入る
ポイント①のスタート位置から、真っすぐ助走に入ります。また、助走を走って行うことでボールに勢いがつきます。
ポイント③
■軸足はボールの横・蹴る足の固定
軸足はボールの横に置きます。この時、前後左右にずれているとボールに正しく力が伝わりません。
目安は つま先をパスする方向に向け、
横:拳1~2つ分程開けること
縦:ボールの真ん中に指先をあわせること
以上の2点が重要です。また軸足の膝を軽く曲げ、体重を軸足に乗せましょう。
※インサイドキックのフォームに慣れるまでは蹴る際に軸足のつま先が蹴り足の方に向き、身体も横方向に向いてしまう場合があります。それは【股関節を開いて足の内側を正面に向ける】という動作に慣れていない為です。ですので股関節を開けるようになるまでは軸足のつま先の向きよりも軸足の置く場所に重点を置いてください。
軸足が固定出来たら、次は蹴り足。45度程後方に下げ、勢いよくボールに近づけます。
この時に重要なのが、蹴り足の固定です。
蹴り足の形は踵を下げ、つま先を上げます。ボールに触るのは足のくるぶしの下でやや踵寄りの部分です(写真の灰色テープ部分)。足を後方に下げる~ボールに触るまでの間に、足首に力を入れて上記のように足を固定します。
ポイント④
■ボールの真ん中を蹴る・押し出すイメージ
固定した足は、ボールの中心に当てます。この時、助走~軸足~ボールに当てる足の面に力が移動するのを意識しましょう。
ポイント⑤
■蹴った後の足は、前に大きく出します。足を止めてしまうとボールに勢いが伝わらなくなってしまう為、必ず蹴ったまま前に出しましょう。
サッカー本の中には「蹴った足が走り出す一歩目となるようにしましょう」と書いてあるものもありますが、キックに慣れる事の方が重要なのでその点は特に意識しなくても大丈夫です。
☆インサイドコントロール
ポイント①
■ボールの正面に立つ
キック同様、スタート位置はボールの正面に立つこと。正面に立つことでコントロールできなくてもボールは身体に当たり、前に落とすことができます。また、足だけ伸ばしてコントロールするのは難易度が上がる為、まずは正面に立っておうちの方が転がしたボールを止める練習をしてみましょう。
ポイント②
■身体を開いて、足を固定する
次にボールを止める準備を行います。身体を正面に向けたまま止める足の膝を外側に向け、インサイドキック同様足を固定します(つま先は上、踵を下げ、くるぶしの下でやや踵寄りの部分でボールに触れる)。
※年齢が低い選手は股関節が開かず、上手く膝を外に向けることが出来ません。
※上記した足首より先の足の形を作れない場合(つま先が下がる・足首が固定できないなど)は足の裏を正面に向け、固定し足の裏でボールを止める練習をしましょう。足の形を作る練習になります。
ポイント③
■ボールの中心を触る
固定した足でボールの真ん中を触ります。
※ボールの下を触るとボールが浮き、ボールの上を触るとボールが抜けてしまいます。お子さんのプレーで発生するミスから原因を探る際の参考にしてください。
さらにボールへ触れる際に力が入りすぎているとボールは弾かれて足から大きく離れてしまうので、ボールに当たる瞬間若干足を後ろに下げましょう。ボールの勢いが吸収でき、コントロールすることができます。
また、ボールを止めることに集中しすぎたり緊張してしまい、身体に力が入りすぎてしまう事もボールが大きく離れてしまう原因となります。固い物とぶつかるとボールは大きく跳ねてしまうのでリラックスして身体を固くしないようにしましょう。
選手達は試合や練習で一生懸命プレーしています。必死になってプレーしている時に自分のミスの原因に気づくのは非常に難しい事です。そんな時に周りから的確な指摘を受けることで、プレーが改善され上達に繋がります。
お子さんと練習される際の参考になれば幸いです。