表面的な形式だけのコミュニケーションはいらない

以前は練習の中で選手に「何で今のプレーを選択したの?」と質問すると「はい!」と答える場面が何度かありました。

「ん??質問したけど、それに対する答えになってないんだけど。。」と思うような事が何度も。

これは学校や家庭など子ども達が大人と接する中で「はい!」と返事すれば成立するような質問ばかりが飛び交っているからかもしれません。

だから子ども達は大人から聞かれたら考える事なく反射的に返事をしてしまったと考えられます。

だから私は質問する際にはまず「イエス、ノー」の2択で答えられる質問は投げ掛けません(もちろん年齢が低く、理解力に長けてなければ2択の質問をする事もありますが)。

私はそういった場面では「いやいや、それは答えになってないから。ちゃんと質問を聞いて、考えてから答えて!」と返します。

難しい質問やコーチングを受けたりしてわからない場面があれば「わからない」とコーチに言うべきだし、納得できていなければそれを伝える事が本当のコミュニケーションではないでしょうか。

それを私たち大人は引き出さなければなりませんし、選手達がそれを言い出せる雰囲気を作らなくてはなりません。

サッカーというスポーツは集団で行い、一瞬で複数の仲間と考えを共有しプレーしなくてはいけません。

そんな中ではコミュニケーションとは絶対に切り離せない要素であり、逆に言えばサッカーを通してそこを高める事は可能なのです。

大人の顔色を伺った形式だけのものではなく、本当に必要なコミュニケーション力を選手達には身につけてもらいたいと思います。

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この記事を書いた人

□スペインサッカー指導者ライセンス レベル2
□指導歴
2007-2012 清水エスパルス普及部
2009-2012 エスパルスSS駿東JY U-13監督
2012-2013 U.E.SANT ANDREU Infanitil A (U14)アシスタントコーチ
2013-2014 U.E.SANT ANDREU Cadete B (U15)アシスタントコーチ
2014-2015 C.D.ALMEDA Alevin A (U12) 監督
2015-2016 U.E.Sant Joan Despi Alevin D (U12) 監督
      U.E.Sant Joan Despi Infanitil E (U14) 監督
2016-現在 レアッシ福岡FC