旅立つ後藤コーチを引き継ぎ、新生U-15の担当になった代表の吉廣です。
新しい挑戦の初日は、あいにくの雨模様でしたが、クラブハウスでミーティングを行いました。
理想のチーム像
まずは、どういったチームを作りたいかについて3つあげました。
ひとつは、「誰も見たことのないようなチームプレーをするチーム」
ふたつめは、「試合中でも実力を伸ばしていくチーム」
最後に「皆の予想を超えて、短期間に加速度的に強いチームに駆け上がっていくチーム」です。
そういったチームになるよう様々な取り組みを行っていきます。
俺達ならできる!
まずはチームの合言葉を作りました。
いくつか候補はありましたが、ポジティブで苦しい時にでも勇気を与えてくれるような言葉ということで、「俺達ならできる!」に決まりました。
試合やトレーニングでの円陣はもちろん、通常の会話やコミュニケーションを取る時など、様々な場面で使っていきたいと思います。
九州制覇!
新生U-15が目指す最大の目的は「九州制覇!」に決まりました。
福岡制覇や全国制覇などいくつか候補は出ましたが、みんなの納得のいく形で落ち着きました。
これからは、この唯一の目的のためにU-15は存在し、それに向けて選手・スタッフ・サポーター一丸となって挑んでいきたいと思います。
8つの鉄則
新生U-15には8つのルールがあります。
①「否定語」の禁止
ネガティブなワードも基本禁止です。また相手との会話では、まず「なるほど」や「そうだよね」といった言葉をつけてから話す習慣をつけるように要求しました。そういうことによって、チーム内でのモチベーションがあがり、積極的な発言が増えチームに活力を生むと考えています。
②「引き算思考」ではなく「足し算思考」
③100点は通過点
②と③に関してはつながっていて、100点を満点だと考えると、どうしてもあと何点足りないといった引き算思考になります。そうではなくて、100点も通過点に過ぎず、120点150点200点とどんどん上を目指して挑戦し続けてほしいのです。
④人の悪口を言わない
⑤チームメイトを誇りに思う
④と⑤に関しても同様で、悪口や陰口からは何も生産的なものは生まれません。チームメイトをいじって笑いを取るのもリスペクトに欠け、何も生まれません。チームメイトを誇りに思うことで、自分がどう立ち振る舞うべきかがわかってきます。それらが集まってチームワークは良くなり、高い目標もクリアできるようになります。
⑥「毎日必ず進化する」
「皆の予想を超えて、短期間に加速度的に強いチームに駆け上がっていくチーム」になるためには、日々進化し続ける事が重要です。1ケ月後の目標を立ててなどと悠長な事では、短期間に加速度的に強くなることはできません。目標を立てたら1日2日で達成する、くらいのスピード感が必要です。
⑦「一人一芸」を磨き、チームの勝利に貢献する
これだけは誰にも負けないといった一芸を磨き、それをチームの勝利のためにどう活かすか。それぞれが一芸に秀でて、それらが美しいハーモニーを響かせることが「誰も見たことのないようなチームプレーをするチーム」だと考えます。そのための一芸を磨いてもらいたいのです。
⑧試合中は一喜一憂しない
新生U-15の目的は「九州制覇」たったひとつです。その目的達成のためには、すべてが通過点でなければなりません。そのため試合での一つのミスやゴールで一喜一憂している場合ではありません。ひとつのプレーがうまくいったらすぐに次のプレー、ゴールが決まってもまた次のゴールと、目的達成のためにどん欲でなければなりません。
「スタメン」「サブ」「反省会」はやめる
新生U-15にはチームメイト間の競争といった概念はありません。チームメイトでポジションを争うといった概念はありません。そもそもチームワークを重視するのに、チーム内で競争がありライバルがいるというのは矛盾しています。ライバルは他の多くの倒すべき強豪たちです。
そこで呼称を変えることにしました。
「スタメン」→「ペースメイカー」
「控え・サブ」→「(最後の)砦」
「反省会」→「作戦会議」
ペースメイカーとはマラソンの先頭集団を引っ張る選手からいただきました。スターティングメンバーには、その試合をどういった意気込みやインテンシティで戦うのかを、試合開始直後から示してもらう責任があると思います。そのメンバーたちのペースで試合は流れていくからです。仮に集中力を欠き、気合も入ってないような選手が「スタメン」で出てしまうと、チームのペースがそちらに引っ張られます。ケガやメンタル面での不安材料があるにも関わらず、試合開始のピッチに立つことはリスキーです。そういった意味で、勝利に向けてチームはどういったペースで試合をするのかを示せる選手が試合開始のピッチに立つべきだと考えます。
サブの選手に関しては、その選手の後には誰もいません。まさしく最後の砦で、そこを破られたらチームの敗戦は濃厚です。控えだからと言ってのんびり準備をするわけにはいかないのです。控えの選手が出る時は、勝っていて余裕がある時ではなく、チームがピンチで最後の砦を破られないために出場するのです。
試合後の反省会は基本的には行いません。行うとしてもポジティブなミーティングになります。それよりは、次の戦いに向けた準備をいち早く、「作戦会議」といった形で行う方が「試合中でも実力を伸ばしていくチーム」になると考えています。
3人1組のユニットが基本
トレーニングや試合、その他のすべてのチームの活動は、3人1組のユニットを基本に行います。3人寄れば文殊の知恵ではありませんが、コンビネーションプレーや意見をまとめるにも、3人1組がベストであると考えたからです。
それぞれのユニットがいくつか集まり、チームを形成します。
主に攻撃を担う選手たちのチームを「スコアラー」、中盤でゲームを組み立てる選手たちのチームを「マエストロ」、GKを含む守備を担う選手たちのチームを「ロック(鍵)」と命名しました。
まずはユニットで次の試合に向けた「作戦会議」が行われ、それらをチームでブラッシュアップして、最後にスタッフを含めた全員でミーティングして、週末の試合に向けた戦略が決まるといった流れです。
一丸となって走り抜けましょう!
様々な新しいことに挑戦する、新生U-15です。これからひとつひとつの活動を行っていきますが、時には困難が立ちはだかる事でしょう。それでも24名の選手たちは「俺達ならできる」と心をひとつにして乗り越えていってくれると信じています。
サポーターの皆様には、温かくも時には厳しく、選手達、我々スタッフと共に戦っていただきたいと思っています。高く掲げた目的達成のために一丸となって走り抜けましょう!