こんにちは、コーチの黒沼です。今回はレアッシで行なっている「招集」がバルセロナではどういう意味を持っているかについてです。まずこちらの選手が大前提にあるものは「試合に出る事が重要である」という事があります。ですので下のディビジョンでプレーしていて、サッカーに対する熱が高くない選手を除いては週末の試合メンバーに選ばれるかどうかというのはとても大切な事なのです。なぜなら招集メンバーに入れなければ週末の試合に出る事は100%ないからです。決して招集されたという連絡は試合への参加が可能かを確認するものではありません。
(私がバルセロナ留学時に初めて所属したクラブのオフィスの入り口です。このクラブは1909年に設立されました)
ですので招集外が続くと選手は試合が出られるクラブへ移籍する事も珍しくありません。実際私も18人しかメンバーに入れないルールの中、19人の選手を抱えるようにクラブから指示されたので毎週招集外にする選手を決めていました。1人の選手がシーズンを通して3回以上招集外とならないようにしたのですが、数人の選手の保護者は招集外になった途端にクレームをつけてくる事もありました。でもそれだけサッカー選手にとって「試合に出る」「招集メンバーに入る」という事は重要な事なのです。
レアッシではスタッフが様々な事をイメージしながら招集メンバーを選んでいます。例えば、最近公式戦が続いていてAチームで出場時間が比較的少ない選手をBチームの練習試合に招集して試合勘やコンディションを整えてもらいたい・最近プレーが良くなっているからBチームの選手をAチームの練習試合へ招集する・練習で頑張っているから1学年上の試合に招集する、などです。サッカーは試合で活躍する事がとても大事になるので、その機会を多くの選手へ与えたいという想いから招集しています。
これからもレアッシでは全ての選手にプレーする機会とアピールするチャンスを与えるために試合に選手を招集していきます。ですので招集されたチャンスを逃さないよう選手のみんなには「招集メンバーに入るんだ！」「試合で活躍するぞ！」という強い気持ちを持ちながらプレーを続けてもらいたいと思います。
