U-12 第36回福岡市長杯スタート!

U-12最後の公式戦、市長杯が始まりました。
まずは、1stチームの予選からです。30分ゲームで4チームの総当たり、1位のみが次のトーナメントに進出です。
今回のハイライトは、2勝同士でむかえた第3戦でした。得失点差で下回っていたため、勝利しか道はありませんでした。

スタートは、1-4-2-1の第2戦までと同じフォーメーションで臨みました。勝たなければならない一戦でしたが、選手たちに緊張は見れませんでした。
しかし、攻撃がかみ合いません。これについては気になる点がありました。それは、ピッチの広さです。縦64m横45mとこの時期の6年生の試合にしては小さめということです。微妙な差ではありますが、先週のカップ戦とは明らかに違いました。サイドからのクロスが逆サイドまで流れたり、センタリングのスピードに追い付かなかったり、明らかに距離のズレが生じていました。

攻め込んだ状況で、一つのミスから決定的なカウンターを食らい失点…相手のトップの選手を起点としたカウンターに対応が遅れていました。
それでも何とか同点で折り返しましたが、後半は解決しなければならない問題が山積していました…
まずは、あと15分で得点することが必要であること。ピッチのサイズから生じる攻撃のズレ。相手のカウンターへの対策…

それらを一気に解消するためにかけに出ました。フォーメーションを1-3-2-2に変更したのです。
3バックは、逆三角形のような配置で、相手のカウンターの起点を抑えます。さらにトップの裏のスペースへの飛び出しやスルーパスをセンターバックが処理し、さらに残りの二人のうちマークのない方がカバーリングに入ることを徹底しました。これで守備が安定しました。
次に攻撃面のズレの問題です。攻撃時にサイドを広く使うことは、現代サッカーにおいてはセオリーといえます。しかし、サイドからのセンタリングが合わせづらいこと、また、15分間に得点が必要なこと、相手のセンターバックにプレッシャーを与えより高い位置(相手のゴールに近い位置)でボールを奪いたいこと、またコンビネーションからの崩しがしやすい距離にサポートしたいこと等を理由に、2トップにし、あえてサイド攻撃をやめ中央からの突破を試みました。

常日頃から、いい攻撃はいい守備に支えられ、いい守備はいい攻撃に支えられていると言っています。これは攻撃と守備が表裏一体のスポーツなので当たり前といえば当たり前でしょう。

守備の安定が攻撃のリズムを生み、高い位置で奪ったボールから勝ち越し点が生まれました。その後コーナーキックから追加点を取り、大事な試合を逆転で勝利することができました。

サッカーは複雑系なスポーツです。うまくいかない原因も複雑といえるでしょう。まずは、冷静なそして客観的な試合分析、そしてそれに対応する臨機応変さが必要なスポーツです。それこそが、いわゆる戦術メモリーを増やすことにつながります。
難解な問題を解いて解決していくことは、人生にも似ています。自立とサッカーの関係を考えると、ただのスポーツ以上の価値を見いだせるでしょう。
そして今回もハーフタイムの対策に臨機応変に対応した選手たちは、非常に素晴らしかったと思います。

最後に大きな要素であった、チームワーク。試合に出ている選手、出てない選手にかかわらず
、また多くのサポーターの方々も合わせて、ひとつになれたことが、勝利の要因でもありました。最後まで温かい声援、ありがとうございました。

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