本日よりいよいよ国際大会MICが開幕しました。
昨日はアメリカから来ているクラブと練習試合。
慣れない7人制とオフサイドルールの違いもありましたが、また一学年上ということもありフィジカル的にも完全にやられました。
気をとりなおしていよいよ国際大会予選へ。
地元のクラブ マンレサと対戦!
相手は地元でも有名な街クラブ「マンレサ」。学年的には一つ上になりますが、レベルは福岡でいうと一つ学年が上の県上位のクラブといった感じでしょうか。
とにかく強くて上手くて速くて戦術的。前後半を合わせて24点をくらいました。あまりの衝撃に選手たちは呆然。自分たちのプレーが全く通用しない。
学年差を差し引いてもプレーの質には雲泥の差がありました。
バルセロナではオフサイドルールが日本と違います。ペナルティエリア付近にラインが引かれそこまではオフサイドはありません。
そのため、ディフェンスラインが下がらざるをえなくて自然とスペースが広がります。しかも7人制なので、しっかりと組み立てないと良い攻撃にはつながりません。
日本の場合だと、ハーフウェイラインまでにフィールドプレーヤーが14人入るので、スペースが狭くなり立っているだけでプレッシャーをかけることができますが、こちらではしっかりと守備戦術を行わないと簡単に崩されてしまいます。また、一人が戦術を理解できていないだけで全く機能しなくなります。
この辺は日本とスペインのサッカーの大きな違いではないでしょうか。
これを機会に普段の練習からと言ってる場合ではなく、刻一刻と変わる状況の中で柔軟に戦術を実行できる力が必要になってきます。
ここスペインでは、「戦術的にプレー」できなくては全く通用しません。
福岡と比べると…
今回の試合でも一昨日のサンガブリエルとのTRMでも福岡と決定的に違うのは、戦術レベルがかなり違うということです。かなり集中して対応しないと相手の変化についていけません。日本(福岡)では、対戦相手は常に同じことをやってきて、試合で劣勢になっても戦術的な変更は加えられません。しかしこちらは相手の変化を見てすぐに変化してきます。相手がワントップでプレスに来たらどうやってビルドアップするか、2枚で来たらどうするか、その時どこにチャンスが生まれるか、など質の高いサッカーが求められます。
そしてここからバルサやエスパニョールに入れる選手はいない
試合が終わって悔しいというより呆然とする選手たち。
またも現実的な厳しい話ですが、この選手たちにとっては『強い』と感じるこのレベルのクラブからバルサやエスパニョールにプロとして入れる可能性は0%だということです。
スペインではピラミッドが確立しているので何歳までにどのレベルにいなければいけないとかがはっきりしています。そして選手たちも自分のレベルがよく分かっています。
いきなり衝撃の開幕戦でしたが、ここから何を学ぶかが重要です。と同時に一つでも良いプレーができるように明日の予選リーグも健闘してほしいと思います。
「まだまだこれから!」と思える選手にはチャンスが回ってくるかもしれません。
今日は夕方より開会式が行われました。バスの中で今日対戦した相手と仲良くなった選手たちは夕食の場でもお互いに名前を呼んでコミュニケーションをとっていました。
サッカー面でも人格形成の面でも、少しでも選手の成長につながるようこの遠征を価値あるものにしたいですね!