ボールを持ったらとにかくセンターフォワードへロングボールを蹴り続けるセンターバック
ボールを持ったら決まったようにドリブルしかしない選手
サイドからクロスしか上げようとしない選手
監督から決められた事のみを忠実に実行していれば、もしかしたら目の前の試合や大会には勝つかもしれません
そして得られるものは喜びや自信といったものでしょう
しかし果たしてそれで選手としてのサッカー面での成長は得られるのでしょうか
これは私たち指導者が考えなくてはならない事ではないでしょうか
「サッカーをする」事が選手の成長につながる
選手が成長するためには「サッカーをする事」が大切になります
では「サッカーをする事」とはどういうことか
それは選手が『自分のやるべき事ややっていい事を理解し、しっかりと判断を下して実行しようとしている』事を試合の中で個人・チームとしてやり続けようとしていることだと思います
では先に述べた選手たちはこれに当てはまるでしょうか
監督から与えられたことを何も考えず、判断をせずにひたすら実行し続ける
そのままでは選手は自分で考えることを放棄し、機械のようになってしまうのではないでしょうか
決して好き勝手にプレーする事を良しとしているわけではありません
チーム内でやるべき事はしっかり役割を果たすべきです
ですが、それのみに囚われてしまうのも違うのです
保護者の皆さん、お子さんは試合中に自分で判断を下してプレーしていますか
1プレー毎に外から言われたことを行っているだけではありませんか
「サッカーは少年を大人にし、大人を紳士にする」という言葉がサッカー界にはあります
それは少年が自分で判断し、自分の責任でプレーを実行する
その積み重ねが責任感のある大人へと成長させてくれるのです
選手の成長を考えれば選手に責任を持たせる事が大切になります
監督が敗戦の責任を自分のせいだと考える
選手が敗戦の責任を自分のせいだと考える
そういった責任感の強い人間の集まったチームやクラブが高みにたどり着けるのではないでしょうか