先日U11区トレセンの選考会があり、レアッシからも複数のメンバーが合格しました。
合格したメンバーはさらに福岡支部(福岡市)トレセンの選考会へ参加してきました。まだ結果は届いていませんが、今回の区トレセン・支部トレセンに合格できなかったメンバーには落ち込む事なくチーム内での競争を勝ち抜いてもらいたいと期待しています。
さて前回の日本サッカーについての記事に続いて今回はトレセンが今後どのような役割を担うべきかを私なりの考えを述べていきたいと思います(トレセンとは何かについてはこちら)。
これまでチームで主力としてプレーして頭打ちになりそうな選手にレベルの高いメンバーの中でプレーする機会を作って刺激をもたらしてきたトレセン
そこでは主に日本サッカー協会が用意したナショナルトレセンなどで行われた練習内容が指導者への伝達を兼ねて各地区のトレセンなどで実施されてきました。
私が知る限りでは、その内容は『個の育成』というお題目のもとで【ボール扱い】に重きを置いたものでした。
しかし現在ではそういったサッカー協会の伝達や多くの指導者の方の努力により、ボール扱いに長けた選手は増えてきていると思います。
そこで、トレセンの役割は今後変化していくべきだというのが私の持論です。
ではトレセンをどう変化させて行くべきなのか!?
それは練習内容を『ボール扱い』重視から《招集された選手のレベルに応じた戦術指導》を行うものに変えるのです。
例えば区トレセンであれば、攻撃では次のプレーをイメージしてボールをトラップする<コントロール・オリエンタード>や<相手を引きつけるドリブル><相手をパスで越えるためのポジショニング>など、さらに一つ上の福岡支部(福岡市)トレセンでは<守備における中間ポジションと予測>やそれに伴う<守備の横スライド>などです。
それらを身に付ける事が選手のさらなる可能性を広げますし、フィジカルやボール扱いに長けた選手が、そのレベルに見合った戦術要素を身に付ける事になるのです。
日本にはアンバランスな選手が多い?!
今回のW杯で日本代表選手の中にも戦術レベルの高くない選手がおり、レアッシのスタッフ間でのミーティングなどでも議題となりました。
逆サイドにボールがある守備の状況で、1番外にいる相手をマークし1vs1をしている選手やカウンターを受けている状況で適切な判断ができず棒立ちになってしまった選手など代表レベルではあり得ないようなミスが残念ながら露呈してしまいました。
それはつまり、選手の持っている戦術能力とその他の能力のバランスがおかしくなっているのです。
戦術以外の能力が高い選手は高いレベルでの試合に必要とされる戦術能力を身に付ける、それこそが日本の育成年代を向上させる事に繋がると思います。
そういった状況を踏まえてトレセンの担う役割は変わっていくべきだと私は考えています。