今回紹介するのはU11 1stチームのトレーニングメニューです。
ジュニアに限らずジュニアユースでも大切にしてるのが良い習慣を身につけさせることです。
具体的に言うと練習メニューごとにテーマを設定しているのですが、それ以外に「ボールを奪われたら奪い返す」や「ボールを奪ったらパスコースを作る」という攻守の切り替えが入るような設定を基本的に入れています。
では今回の紹介メニューの具体的な説明に入っていきます。
①1vs1
これまでも継続して行ってきたメニューですが、最近は横幅を広げて行っています。
それは相手にサイドチェンジされたりして、こちらのプレッシングが外されて相手が優位な状態の時の対応をイメージしています。
常に自分たちが有利な状態で試合を運べるわけではないので、そういった場面を想定してトレーニングしています。
②3vs3+1
ポゼッション形式のトレーニングです。
ここで選手へ伝えたのは「ボール保持者は相手を見てパスを出す位置を決める」「ボールを持っていない選手はパスコースを作ったとき・ボールの移動しているときにマークの位置を見る」
やはり低年齢ではボールに注視してしまい、ボールとばかりプレーしてしまう傾向があるのでその部分は継続して修正しています。
また、ここでもボールを奪ったり失ってもプレーが続くような設定にしています。ここをおざなりにすると試合で止まる選手が出てきてしまいます。
③2vs3+2フリーマン
これはOFがゴールへ攻め、DFはボールを奪ったらゴールと反対にあるラインのドリブル通過を目指します。
フリーマンは常にボール保持チームの味方となります。
このトレーニングではゴールへ攻めるチームがボール保持者に対してパスコースを作る・もしその選手から他の味方(フリーマンを含む)へパスが入った際に連続してサポートする事を要求しました。
しかし、この練習で気を付けなければいけないのが「崩し」が選手にとって目的にならないようにすることです。
ゴールがついているメニューにおいて1番の目的は「ゴールを奪う」ことなのですが、そこを選手が意識せずに崩しの形ばかりにこだわると実際のゲームには活かされません。
また、このトレーニングでもボールを奪ったら守備側は前方への前進を目指しますしGKがボールを持ったらビルドアップを狙います。また、攻撃側はボールを失ったりGKにキャッチされたら即座に守備のポジションを取ることを求められます。
➃シュート
このメニューはそこまでのトレーニングでかなり身体と頭に負荷を掛けたのでシンプルな形で行いました。
どうしてもポゼッション形式の練習をやるとゴールへの意識が薄まったりするのでドリブルシュートを採用しました。
この場面ではあまり細かいコーチングはせずに「強いシュートを打つ」「コーンを交わしてからシュートまでを早く」といったものに留めました。
選手の負荷をコントロールするというのも指導者の大切な要素の1つだと思います。