日本にはびこるスポーツ界の問題
小学生に限らずサッカーをやっていると必ず付きまとうのが『移籍』の問題。
まだまだ日本ではネガティブな印象が強いですが、基本的に『チームを移籍することには何の問題もない』というのが正当ではないでしょうか。
それはサッカーに限らず他のスポーツでも同じだと思います。
先日フェイスブックで、野球をやっているある保護者の方の投稿を見ましたが、「監督に殴られて、子どもは野球が好きだったけど、辞めるとなった途端に周りから白い目で見られる」などの内容が書いてありました。
これは野球だけでなくサッカーも同様、いわゆる『体育会系』と言われる日本のスポーツ界(厳密にはそれはスポーツではない)全体の問題だと思います。
僕個人の意見ですが、はっきり言うと、『日本のスポーツ界の常識は完全に社会の常識と感覚がズレている』ということです。
その縮図が、サッカーに限らず他のスポーツ界でも影響を与え、メチャクチャなことが日々行われているという現実に目を向ける必要があります。
少年サッカーの移籍の自由
そしてこの『体育会系の今までの慣習を良し』とする、もしくは『いまだにスポーツという概念に到達しない』考え方を持った指導者や関係者(既得権益も含む)が牛耳るスポーツ界。
その考えが「サッカーをやっている小学生の移籍」ということに関しても影響を及ぼしているのが現状です。
基本的に小学生といった育成年代の選手の移籍は自由なのに、それをタブー視する雰囲気は完全に古い体質です。
もちろん、『移籍というものはデリケートなもの』ですが、地域によっては勝手にその地域独特のルールを定めて『選手ではなく指導者を守ろう』という考えがあったりするのも事実です。
(サッカー界における『小学生の移籍』についての詳しい記事はこちら)
誰がそれを変えて行くか
このような考えを持ったスポーツ界の人はたくさんいると思いますが、不思議とあまりメディアに登場しません。それは当然ながら、その業界で働く上で仕事がやりにくくなるのが分かるので仕方がないところですが。
しかし重要なことは「関係者どうしで仲良くやる」ことではなく、「選手のために何が最善かを議論すること」です。
スポーツ界内部にそれを期待して良いのか、それとも『社会の常識』がそれを変えるのかは分かりませんが、変えなくてはならない状況であるというのは事実です。