僕らのようなクラブが所属する「日本サッカー協会」。
通称「JFA」で、それは「公益財団法人」です。「公益」というからには簡単には「社会にオープンな組織」というのが前提です。
JFAが公益財団法人になったからには、その「下部組織に位置する団体は当然それに準拠する」と思いますが、現実はそうではありません。
福岡のみならず、全国でもこの歪みは出ているのではないでしょうか?
お金の明確性
僕らの場合はNPO法人としてスタッフの給料も、年間の売り上げも納税もきっちりと税務署に申告しています。
税理士さんを通じて明朗会系です。
いくら収益があっていくら支出があってなど、法人として社会的な問題を明らかにしています。
以前、とある区に使途不明金が1千万あったということが問題になったようですが、それを管轄するJFAは特に問題にはならなかったと思います。
噂で消えてしまいましたが、これが「社会の中の一企業なら」大きな問題です。「スポーツ界」は優遇が効くのでしょうか。
謎のローカルルール
いろいろ見ていると全国各地にはその地域の「勝手なローカルルール」というものが存在しているみたいです。
「選手の移籍」、「チーム登録」など、ある特定の地域でしか通じない「ローカルルール」。
それによって苦しむ選手がいますが、そこには日本サッカー協会が主導する『プレイヤーズファースト』は存在しません。
もし、そこに団体として『同じ組織ではない』というロジックで話すなら、当然『公益性』を持たない団体なので仕方がないですが、もし『同じ団体』と定義するなら「ダブルスタンダード」になってしまいます。
日本サッカー協会の末端の地域は「公益性」を持った団体なのか、それとも「別組織」なのか。ダブルスタンダードにならないためにも明確化してほしいところです。
ダブルスタンダードだらけの末端
とある地域の話ですが、そこには「謎のローカルルール」が存在します。
その地域の所属する監督は「区の会議の透明性」を主張したのですが、「この区の集まりは任意である」と返されました。
「任意」であるなら「サッカー協会の管轄外」どころか、なんの権限もないということは明確ですが、そこは協会の力を利用します。
おそらく『自分たちがダブルスタンダード』になっているという意識は全くなく、『古い慣習』の中で議論しています。
これは特に4種年代では全国各地で体験されるものではないでしょうか。
それを変えるのは若い世代
このような古い年代がひきづっている『問題』。サッカー界の古い問題ですが、それを『変えようとする』若い年代の指導者が増えているのも事実です。
一番厄介なのは、旧体制の指導者たちがやってきた「悪き習慣」をそのまま踏襲する若い指導者。福岡でもちらほら見ますが、僕らのように「変えたい」のではなく、「その地位に行きたい」と頑張っている。
自分がその地位に近づいたら「体育会系」よろしく、同じような振る舞いをしたい。
「また、同じもの続けるのか?」それとも「新しい未来を作るのか」。
「えらくしたい」というような指導者にならず、『子どものために努力したい』という指導者の方こそが、今後のサッカー界を変えるのでないでしょうか。
先日、昔から知っている若い指導者と食事に行きました。
彼は勉強熱心で、お酒を飲みながらも質問責めに。
彼のチームを見ていると『選手が集まっている』のは当然。
よく勉強していて、子どもたちのために頑張っている。そういう若いコーチと『サッカー談義』するのはとても幸せなことで、そこに『切磋琢磨』が生まれますね。