みなさんこんばんは。
今日は公式登録(JFA加入で試合機会のある)チーム、例えばクラブチームや少年団でプレーしている選手が、そのチーム以外の「スクール」に通うメリットとデメリットについて僕らの考えを述べたいと思います。
一応レアッシをモデルとして週に平日2回もしくは3回チームの練習があるケースで考えてみたいと思います。その前にチーム登録していない(公式戦に出場できない)サッカースクールにどのような形態のものがあるかについて見てみたいと思います。
スクール(公式戦に出場しない)の種類
A:「サッカーのテクニック系」
クーバーコーチングやその他の「サッカーにおける個人のテクニックにフォーカス」したもの。
B:「フットサル系」
個人のテクニックに近いですが、フットサルのテクニックがサッカーでも使えるというアイデア。
C:「戦術的」
戦術的なものに特化したスクールはほとんどありません。
※福岡だとバルサスクールがそれに近い印象です。
D:「プロクラブチームのスクール(2種類ある)」
1.誰でも入れるスクール(普及のためのスクール)
2.選抜されたスクール(合格する必要がある)
E:「その他」
特にフォーカスせずにゲーム形式が主流。
ざっと大きく5種類くらいに分けられると思います。あくまで僕個人の福岡市内及び近郊での印象です。それぞれのスクールはそれぞれの価値観があり、それは有意義なものだと思います。僕自身も、今もし現役の小学生ならいろんなスクールに行ってみたいと思えるほど魅力的なものです。
但し、スクール自体の知名度があってもなくても、僕らのような『指導で飯を食うプロコーチ』は選手(子ども)を前にして、いろんなスクールに関していい加減なことは言えません。
優先すべきは子どもの将来で、指導者の地位や職業を確保するものであってはいけません。そのような観点からレアッシのスタッフが考えている本音を伝えたいと思います。
では、僕らの考えを述べたいと思います。
年代別によるスクールの考え
①『小学生の低学年のうちはいろんなスクールに通って刺激を受けることも良い』
クラブチームに所属しながら、その他のスクールに通うことは別に問題ありません。この年代は週末の試合ではなく、サッカーそのものに多く触れる時間が必要なので、クラブの練習以外にも様々な刺激も必要かと思います。もしかしたら週3回のクラブの練習を1回休んでスクールに通うというケースもあるかもしれませんが、この年代の特性を考えると特に問題はないのではないでしょうか。
②『小学生の高学年では所属しているチームによって変わる』
もし、所属しているクラブが、通常の練習時にきちんとしたトレーニングが行われないなら、それを休んでスクールに行くのも良いかもしれません。これは所属しているチーム事情によると思います。
例えば、平日に0回もしくは1回程度しか練習がなければ、遅れないためにも平日に練習量を増やす必要があります。
ジュニア(小学生)年代のサッカー選手にとって健全なサイクルは1週間の7日間のうち練習3回試合1回くらいのペースですから、もし平日に練習がなければ「何らかのスクール」に通って穴埋めすることも必要かと思います。週末に試合があるとして、平日に練習がなければサッカー選手としての成長は望めませんから、積極的に「スクール」を利用したほうが良いでしょう。
③『レアッシ所属の高学年生の場合』
レアッシの場合は、高学年の場合、クラブの練習を休んでスクールに行くのは、出場機会が難しくなるのかなと思います。練習日以外なら良いのですが、自クラブの練習を休むと、週末の試合に向けたトレーニングに支障が出るというのが現状です。
例えば、月水金でチームの練習があり、週末に大事な試合がある場合、3回の練習は週末の1試合に向かって計画されます。そのうち1回を休むと、たった2回の練習でテーマをこなさなくてはなりません。
例えば、週の3回の練習のうち、1回目は新しいコンセプトを理解させるためにインテンシティは落ちても戦術的理解を浸透させる、2回目に同じ内容で強度を上げるとした、1回目に練習に来ていないと遅れることになります。他の選手が理解して試合と同じインテンシティの中で実践するか中で、その選手はついて行くことができません。
もし3回目の練習がセットプレーやコンディショニング、戦術の詳細の確認で終わるとしたら、たった1回の練習で週末の試合の準備をしなければなりません。選手の能力にもよりますが、試合の出場時間が短かくなることは容易に想像できます。
クラブがそのように細かい練習計画を練っていないならば1日休んでも問題ないですが、レアッシの場合は試合を計算しながら計画していますので、休んだ選手のチームのコンセプトの浸透度は低くなります。
以上はクラブの練習とスクールの練習の年代による違いです。
次回、メリットとデメリットのついて『僕自身の見解』を述べたいと思います。