僕は小中高とずっと現役時代を福岡で過ごしてきて、その後コーチになりました。
現役当時はプロ選手になりたかったけど、そのような才能はなく、また怪我の影響もあり高校サッカーまでで現役引退。その後すぐにコーチを始めましたが、その理由としては「今の育成年代の環境は間違っている」という認識がスタート地点でした。
体育会系の社会とはズレた常識、「選手のためではなくクラブ、コーチのための組織運営」。
つまり「それまでのものは良くない」から「変えないといけない」という考えが僕のコーチをしたいという思いの原点です。
「今までのものを踏襲する」か「改革するか」。
すでに日本が世界のトップクラスにあるなら現状維持でも良いでしょう。もしくは、目指すところが「世界で戦う」とか「世界スタンダード」ではないなら大きく変える必要はありません。
しかし現状、「プレイヤーズファースト」=「選手のことを第一に考える」という理念は、ほとんど実践されていないように感じます。
そしてこれは、様々な活動や出来事を通じて垣間見ることができます。
選手にとっては試合環境が大事
福岡支部ではU-10(小学4年生)から公式のリーグ戦が始まります。
この年代でもU-11の年代でも、リーグ戦としての問題は多々有りますが、「とりあえず始まった」のは良かったと思います。
ただ、U-9の年代では、公式戦ではありませんが「非公式の形で参加できるチームだけ」でリーグ戦を行っています。
僕個人の意見としては、この年代のリーグ戦も「公式戦」としてその後のリーグ分けなどに紐付けした方が良いと思ってますが、参加できないチームが多いとの理由から公式戦として扱われていません。
しかし「プレイヤーズファースト」を謳い、「選手が試合環境を経験することが重要」なら、大人はその環境を作るしかないのではないでしょうか。
もちろん、U-9年代にリーグ戦は必要ない、という意見もあると思いますし「いや必要だ」という意見もあるかと思います。
選手のことを考えるなら
福岡でも少年団や部活全盛の時代から「クラブチーム」の増加によって様々な変化が起きてきました。
しかし、重要なのは「今後、選手にとって何が必要か?」という中で、クラブチームが衰退することもあり得ます。
何よりも優先すべきことは『プレイヤーズファースト』です。
選手のためにならない組織は、無くなって行く必要があります。
それが「なくなっては困るのが選手」なら「決して無くなることはありません」が「無くなっては困る」のが大人の側なら「自然に淘汰」されるでしょう。
繰り返しますが「重要なのはプレイヤーズファースト」です。