レアッシの育成コースでは「試合における各選手の出場時間」を管理しています。
出場時間以外にも「マッチレポート」や「選手評価表」など「チーム・個人」レベルのデータを取りながらスタッフ間で共有し、選手一人一人の成長に役立つようにしています。
毎週「育成会議」を行なっており、担当のグループ以外の選手の状態も把握しています。
写真は僕が担当しているU-10(小学4年生)・1stチームのある個人のデータです。
詳しくは書けませんが、チーム全体の中でその選手がどれくらい出場しているかだけでなく、そのデータから見る選手の成長具合や評価、チームの進具合、監督としての采配の評価などをスタッフで議論しています。
選手一人一人に目を向ける
様々なデータから読み取れる「現象」は多々あります。
選手のポジションを変更したことでパフォーマンスが向上したり、スランプ期から何が原因で復調したか。
出場時間が下がっている要因は何か。今後出場時間を増やすには何が課題か?など、データを活用することで「選手一人一人の成長に役立つもの」が見えてきます。
データはそれを分析する能力で変わる
プロの試合でも「様々なデータ」が活用されています。
1試合で走った距離や、動いたゾーンなど。
ただ、それはただの記録でしかありません。そこから何を導き出すかがとても重要です。
単純に「走行距離」を図って、自分のチームが強豪校より低い・高いなどを語っても意味はありません。
「客観的なデータから何を読み取るのか」ということが必要になります。
試合分析も同じで、「単なる結果」を動画で切り取ってもなんの解決にもなりませんね。そこにある目に見えない現象を読み取ることで「意義のある分析」になります。
日々の練習や試合といったピッチ内での指導だけではなく、このような作業も指導者には不可欠です。
僕個人としては、今後はもう少し「試合分析の動画」を選手にわかりやすく伝えたいと思っています。
テクノロジーの進化が選手の成長に寄与する時代に入ってますが、上手く使いこなさないといけませんね。