U-10(新U11)2nd/3rd 2017’スマイスフェスティバルに参加

2017’スマイスフェスティバル

3/30,31の二日間、大分県日田市中津江村にある鯛生スポーツセンターにて行われたスマイスセレソン主催のフェスティバルにU-10(4月より新U-11)のセカンド、サードのカテゴリーが参加しました。まだ、ファースト、セカンド、サードのメンバーは確定しておらず、リーグ戦開幕の直前に最終決定する予定です。

会場は日韓W杯の時にカメルーン代表が合宿して有名になった中津江村にあるグランドです。
福岡市からは西南FC、龍南FCなどが参加していました。

試合時間は15分×3ピリオド。珍しいと思われるかたも多いと思いますが、海外ではけっこうあります。どうしても小学生年代だと試合時間を短くしていいと思っている方が多いのですが、理想としては小学4年生くらいなら、1試合あたり50,60分程度あるのがのぞましいと思います。そういう意味では15分の3ピリオド制はとても良いのではないでしょうか。こういう新しい形式で行う感覚は福岡よりも大分、熊本のほうが先を行ってる感じがします。

メンバー選考とチーム作り

レアッシファーストチームは先週に同じ会場で行われたブレイズ熊本さん主催の大会に参加していましたので、今回でU-10(新U-11)のメンバーは春休みの遠征に全員招集されました。都合で参加できない選手もいましたが、このような機会はチーム作りの試合時間がたくさんあるので次回は参加できるといいですね。

今回の目的は、リーグ戦のメンバー選考(振り分け)の判断を行うのと同時に、セカンドとサードチームの戦術、もしくはチーム作りです。チームとして何が課題で、リーグ戦までにどのように練習や試合を組むか、この合宿でどこまでチームを作れるかというものでした。

当然ファーストとセカンド、サードでは戦術面でもやれることは異なるのですが、違いはあってもクラブとして同じ考え方を持って戦います。どのカテゴリーも勝利を目指して戦うことが求められます。

試合結果

■2nd(セカンド)チーム
●1日目
①唐津FC 7-1勝(得点:クンペイ、アキト、コウシ、タスク×2、ショウセイ、OG)
②太陽大分西 5-2勝(得点:クンペイ×2、ショウセイ、タスク、アキト)
③FCアリアーレ(日田市) 0-3負
●2日目
①スマイススポーツ(大分) 8-0勝(得点:クンペイ×2、リュウキ×4、S.ハヤト×2)
②西南FC ※0-7負(雨のため記録できず)

■3rd(サード)チーム
●1日目
①FCブラスト(佐賀) 1-4負(得点:ヒリュウ)
②ブルーウィング(大分) 1-5負(得点:ヒリュウ)
③スマイススポーツ(大分) 3-7負(得点:ヒリュウ×2、ユウシ)
●2日目
①西南FC 2nd 3-2勝(得点:クルミ×2、ヒリュウ)
②龍南FC 1-3負(得点:ヒリュウ)
2日目は両チームとも雨の影響で試合数が減りましたが、雨の中、選手たちはとても頑張っていました。

泊りがけの遠征で得るもの

今回の遠征ではサッカー面以外にも様々な面で指導することができました。
一つ目は「自立」に関するものです。今回は洗濯や布団の準備などのやり方は教えましたが、基本的には「自分たちで全てやる」というものでした。試合終了後、宿舎にて食事の時間、翌日の起床などの時間を伝え、それに合わせて自分たちで行動を計画・管理してもらいました。選手に「ある程度の自由を与えるかわりに自分の行動に責任を取る」という形で過ごしてもらいました。具体的には以下のような形です。
「試合が終わって宿舎に入ったら、18:30に食堂に集合。21:30頃には消灯するのでそれまでに明日の準備をするように。翌日は7:00起床、食事は7:30。食事が終わったら準備をして8:30までにはバスに集合。」のような内容です。洗濯や自由時間、布団の片付けをいつやるかは自由、但し時間を守ること、といった内容です。

当然「もう小学5年生になる年代」ですからほとんどのことは自分たちでできていました。僕らがあれこれ世話をする必要はありません。

ルールを破って責任を取る

夜の自由時間にふと選手の部屋に行くと何か様子が変でした。選手に聞くと「まくら投げ」のようなことをやっていてあきらかに「やばい」という雰囲気。(勿論めちゃくちゃ騒いで周囲に迷惑をかけているほどではないのですが、この年代のこどもはそういう部分もありますので、これは選手に規律を促す良いチャンスです)
常識的な範囲でルールを守るという規則を破ったため、全員を集めてミーティング+説教。ルールを破ったら翌日の試合には出さないという約束だったのでその旨を選手に伝えました。
(クラブのルールを守るということは大事なことですが、選手の年齢やキャラクターを考えて調整しなければなりません。大事なのは罰を与えることではなく、選手の成長を促すことです)
しかし、数名が試合にでれなくなると人数が足りなくなり他の選手が困るので、朝の部屋の掃除を3部屋分やってもらうことにしました。
しかし、関係ない他の選手も優しいので当日はみんなで協力してやっていたようでした。

大事なことは、常に甘やかさず(過保護にせず鍛える)、自分でできることの範囲を少しづつ広げ(自立させる)、干渉していないように振る舞いながら、何か大きな問題は起きていないかを観察し、しかし常に困った時にはサポートする(導く)というスタンスがコーチ、指導者には必要だと思います。

食事

僕は食事のマナーを細かく言うほうです。ご飯と味噌汁を置く位置から、お椀を持つこと、椅子を引いて座ること、ご飯粒を残さずきれいに食べること、猫背にならないこと、肘をつかないこと、とにかく細かく指摘します。先日は中学生年代の遠征で黒沼コーチが「食事」について記事を書いていましたが、同じように小学生でも食べる量なども指導します。中学生ほど厳しくはないですが、少しでも多く食べるようにと。

また、マナーで注意を受ける選手もいました、学校や家庭で考え方はあるかもしれませんが、「郷に入れば郷に従え」です。クラブ内ではクラブが考える常識やルールを守ってもらいます。とは言え、やはり食事の時間は楽しいほうがいいですね。
1日目の夜はバーベキューでしたのでみんな楽しんだようです。

一泊二日という短い時間でしたが、実りある遠征になりました。サッカー面では勿論、他の面でも成長や変化が見れたのはよかったと思います。
平日ということもあり少なかったですが、雨の中応援に来ていただきありがとうございました。これからはじまるリーグ戦に向けてしっかりと準備をしたいと思います!

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この記事を書いた人

□スペインサッカー指導者ライセンス レベル1
□選手歴 筑陽学園サッカー部卒
□指導歴
2007-現在 レアッシ福岡FCジュニア,ジュニアユーススタッフ
2009-12 FCバルセロナ オフィシャルスクール福岡校コーチ
2015-2016 スペインバルセロナ在住
2015-16 UE CORNELLA Juvenil B 研修(バルセロナ)

サッカーコーチが学べる情報サイト『ジュニアサッカー大学』を運営