AIでの分析がサッカー界に実装されるようになったら、いったいどうなるのでしょうか??
試合会場では、タブレットを片手に上空のドローンの映像をAIに分析させ、瞬時に次の対策を立て、指示を出す監督やコーチが当たり前の風景になるでしょう。
AIにデータが蓄積されると、複雑系のサッカーにも、一種のパターンが出来上がってきます。
それがいわゆる「セオリー」です。
AI分析との戦いでは、セオリーばかりを重視して戦術を立てると、すぐに攻略されてしまうでしょう。
そうなると勝利するためには、あえてセオリーとは逆のプレイを指示したり、相手の想定外のプレイを意図的に行う必要があります。
それでもデタラメにセオリーを無視するとAI分析を使われるまでもなく、やられてしまいます。
あくまで勝利するためにセオリーを無視するのです。
これはもしかすると、「リスクを冒す」等の表現と似てくるのかもしれません。
どちらにしても、サッカーの本質とセオリーの違いや、戦術と戦略の違いなどを理解し、臨機応変に、クリエイティブな発想を持って戦う必要があります。
こうしてテクノロジーの発展により、人間が進化するといったサイクルが生まれると、ワンランクもツーランクも上の監督やコーチが生まれてくるのではないでしょうか。
テクノロジーの発展は実社会を便利にする反面、人間を退化させるという人もいます。
しかし、人間とテクノロジーが戦える、スポーツや将棋や囲碁の世界などは、逆に人間を進化させる可能性があると思います。