試合の動画を編集して、トレーニングで出ている現象や良かったプレーを挙げていますが、今回は『あまり理解されない部分』をクローズアップしたいと思います。
『賢い選手』もしくは『賢いプレー』。
ボールの直接関与せずとも、インテリジェンスがある選手だからこそできるプレーもあります。
派手ではないけど、チームにとっては必要不可欠で、ボールがこなくてもチームの重要な部分を支えています。
(賢さはパッと見て分かり難ものです。)
①解説なし
U-12・1stは守備時は1-3-3-1、攻撃時は1-2-4-1とシステムが異なります。
この試合では、攻撃時に4人のMFが全員攻撃に入るとカウンターを食らった時に2人しかDFがいないので、もう一人誰かが残る(ボランチあたりにポジションをとる)というチームのプレーモデルです。
その中で『左サイドから攻めた時と、右サイドから攻めた時で、状況により残る一人が決まる』という小学生にとっては結構複雑なものです。
動画が少し長いですが、解説します。
■Vigilancia Ofensiva
『攻撃の警戒』つまり自チームの攻撃時に「ボールを失った際の敵の攻撃」をこちらが攻撃している時に警戒しているというコンセプトです。
「攻撃しながら敵の攻撃を警戒する」
この動画ではとても難しいタスクを2人の選手がこなしています。
具体的に言うと、プレーモデルに関連しますが「2-4-1」で攻める時に、左から攻めたら右のSHは状況によってはゴール前へ侵入する。ただし、MFの動きによっては後方にポジションをとる。
反対に右から攻めた時には左のMFは後方にポジションをとる。
このような動きが可能なのは、『賢さを持った選手』がいるからです。
ボールには絡んでいない所で、「賢さ」は見え隠れしますね。
『賢さ』には色々な定義があると思いますが、僕が担当しているグループでの現象を紹介しました。