体育会系が陥る「生存(認知)バイアスの罠」

体育会系が陥る「生存(認知)バイアスの罠」
先日教え子であり、元コーチの結婚式に参列してきました。
その8人テーブルは、全員が元サッカー部で、6人が教え子でした。
ザ昭和の体育会系サッカー部出身で、みんな30代になってました。

ひとりがこう言いました。「俺たちの時代は、体罰とかシゴキがあったけど、それがあったからこそ社会に出てからは、いろんな事に耐えられた。今はそれがないから、軟弱な社会人が増えた。」と…
こういった話はちょくちょく耳にしますが、これこそ生存バイアスの罠(生存した物のみを基準とすることで、誤った判断を行ってしまうこと)なんです。

そのテーブルにいた教え子はみんな体罰やシゴキがありながらもサッカーを続けた、いわゆる生き残り、生存者なのです。
その中にいると、体罰やシゴキが肯定され、バイアスがかかります。

自分自身でも反省する事は多くありますが、体罰やシゴキを時代の話にするだけでなく、こういった生存バイアスの見方から考えることも大切な事だと思います。

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この記事を書いた人

□JFAスポーツマネージャーGRADE2
□経歴
2013- NPO法人レアッシ福岡フットボールクラブ理事長