「球数制限をせずに怪我のリスクを承知で投げさせろ」という悪。 〜はっきり言ってスポーツ界からいなくなった方が…〜

先日、高校野球におけるピッチャー(エース)を、休ませるために試合で投げさせなかったことについて、元プロ選手が某テレビ番組で『投げさせるべきだった』という記事を見ました。

その番組自体は見たことがないので全く知りませんが、「怪我のリスクを知っていながら、プロではないアマチュアの、しかもまだ未成年の一高校生に投げさせろ」と言うくだらない意見には『かつ』を入れなければなりません。

僕は野球のことはよく分かりませんが、「育成年代のピッチャーが投げすぎて肩や肘を壊して野球ができなくなる」事例や、「すでに小学生でも肘を壊している」など、『投げすぎ』における弊害については多くの人が「球数を制限すべきだ」と主張しています。

元PLの桑田投手の考え方が僕は好きですが、アマチュアの野球界に物申す形で「正しい指導」をしてほしいと訴えています。
「練習・試合中に選手の前でタバコを吸わないでほしい」とか「体罰の問題」。

話は逸れましたが、ニュースの内容を見ると「投げせなければならない理由のロジックがめちゃくちゃ」でもはや老害です。

100歩譲って、これがプロ選手ならまだ理解できます。
『高い給料もらってるのだから』
『それで飯を食ってる『プロ』だから』

高校球児はプロ選手でしょうか?

高校野球を客観的に見るとダブルスタンダードに思えます。

アマチュアの球児の青春を謳いながら金儲け。高野連の闇など。

甲子園のスポンサーと「喝」が同じだからそういう発言になるのでしょうか???

甲子園に限らず、この手のものは「一見お金儲けに見えないように工夫されている」から厄介ですが、サッカー界でもよくあります。

僕はサッカー先進国と日本の大きな違いの一つに『リーグ戦文化』があると思いますが、スペインだ海外だを謳いながら結局金儲けのために全国大会をする。

本当の育成、例えば『日本の子どもたちを将来に向かってしっかりと育てたい』ならば地道な作業が必要です。
それをせずに「一見良さそうに見えて中身がないもの」や野球の例ではないですが、選手生命を奪ってでも甲子園で投げることが大事なのか。

甲子園ファンに言わせれば僕の意見は理解できないでしょうが、選手の目標が甲子園なら良いかと思います。
ただ、選手の目標が甲子園でない場合は「甲子園を目標にしろ」とは言えないはずです。

元プロの解説者は「チームは監督とそのピッチャーだけのものではない」と言いましたが、だから別のピッチャーが投げても良いじゃん、と思ってしまいます。

時代錯誤というよりそもそもロジックが破綻している。

論理的に考えることができなくなって感情論に持ち込んだら終わりです。

サッカー界でも体罰の問題などたくさんの問題がありますが、誰が声を大にして発して行くのでしょうか。

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この記事を書いた人

□スペインサッカー指導者ライセンス レベル1
□選手歴 筑陽学園サッカー部卒
□指導歴
2007-現在 レアッシ福岡FCジュニア,ジュニアユーススタッフ
2009-12 FCバルセロナ オフィシャルスクール福岡校コーチ
2015-2016 スペインバルセロナ在住
2015-16 UE CORNELLA Juvenil B 研修(バルセロナ)

サッカーコーチが学べる情報サイト『ジュニアサッカー大学』を運営