U-8・9・10練習試合 「失敗は成長のための大事な糧」

本日、那珂川町にある安徳近隣公園グランドにて、U-8,9,10の紅白戦を行いました。

今回は主にU-8(小学2年生)の選手が多かったですが、紅白戦でも対外試合でもこの年代では 試合を経験すること自体が貴重で重要なものです。
バスに乗って試合に行くこと、ユニフォームを初めて着ること、みんなで協力して準備・片付けをすること、試合にどのように臨むか、などなどやらなくてはいけないことがたくさんありますが、まだ慣れていない選手たちはまだまだ上手くできません。
しかし、選手たちはコーチたちにいろいろ言われます(要求される)。褒められたり叱られたり。最初は誰もできませんが、それを繰り返してゆくことで成長するものなので、根気強く選手と接して行く必要があります。

この年代でどのようなことに取り組むか、実際に今日起こった例を挙げたいと思います。

①「クラブハウスにて」
今日は他のカテゴリーとの都合もあり、自分たちの試合時間より早く集まりました。出発より一時間早く集合したので、クラブハウスで『メッシとロナウド』のゴールシーンをDVDで見せました。
そしてその時、サッカーのビデオとは関係なしに、部屋で暴れている選手がいたので注意。
しかしまた時間が経つと集中力が切れてすぐに問題が起きます。
当然この年代は「ビデオを集中して見る」ことはとても難しいのでそういう現象も起こります。

②「移動中のバス」
よくスイミングスクールや塾などの送迎バスで、子供達が立ち上がって後ろにいる友達と喋ったり、通路をうろうろしているのを見かけますが、レアッシの場合、安全面とマナーの面から考えて、それを禁止しています。もし、はじめてバスに乗ったならテンションも上がりますが、いつも乗り慣れているクラブのバスなら適切な態度で利用することが低学年生にも求められます。大きな声で騒ぐ選手もいますが、少しづつ慣れてきます。

③「試合」
レアッシの育成コースでは『楽しさ』というものをどのように捉えているか。
低学年年代ではどうしても、ボールを蹴ろうとして空振りしたり、一生懸命走っていてこけてしまったり、外からみると微笑ましい光景がよくあるのですが、本人は一生懸命プレーしています。ですので、コーチたちも年齢によるレベルの違いはあれど、真剣に接します。
失敗して笑うのではなくて、クラブが考える『楽しさ』とは..
1.達成感(できるようになること)
2.努力が実ること(自分自身に勝つこと)
3.一体感の喜び(仲間やコーチと協力すること)
4.勝利の満足感(試合に勝つこと、ライバルなど)
5.認知される喜び(仲間やコーチに認めてもらうこと)
などが挙げられます。

試合が終わって、今日は何ができた?何を学んだ?と選手に問いかけたり、選手の良くなったプレーを褒めたり、様々な角度から『質の高い楽しさ』を感じられようにしています。
④準備・片付け
以前も書きましたが、レアッシの場合、保護者の方がテントを張ったり、飲み物を用意したり、着替えを手伝ったりなどの干渉は一切できません。
基本的には自分たちで行い、どうしてもできないことはコーチが協力します。これはクラブが「自立した、たくましい選手」を育成することを主としているからです。
もともと子どもたちは「自分で成長しようとする力」を本能的に持っていますから、それを陰でサポートするだけです。何から何まで干渉しすぎるといわゆる「思考停止」した状態になってしまいます。しかし放任するわけではありません。見ていないフリをしながら、大きな事故や問題がないかを把握する必要があります。

今日は暑さもあり、またあまり試合慣れしていない選手が多かったので少し心配な部分もありましたが、15分を5本、しっかりとこなすことができました。選手たちから「まだ試合をしたい」という声が多かったのは良かったと思います。

試合の日、保護者の方の選手への接触はクラブで禁止していますが、「応援・声援」は大歓迎です。保護者の方がたくさん見に来てくれれば、選手たちももっと試合楽しめると思います。

今日も暑い中たくさんの保護者の方が見に来てくれました。ありがとうございました!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

□スペインサッカー指導者ライセンス レベル1
□選手歴 筑陽学園サッカー部卒
□指導歴
2007-現在 レアッシ福岡FCジュニア,ジュニアユーススタッフ
2009-12 FCバルセロナ オフィシャルスクール福岡校コーチ
2015-2016 スペインバルセロナ在住
2015-16 UE CORNELLA Juvenil B 研修(バルセロナ)

サッカーコーチが学べる情報サイト『ジュニアサッカー大学』を運営