レアッシ福岡FCでは毎週金曜日12:00〜はクラブ内でディスカッションの日です。
約2時間程行うのですが、ここ数ヶ月取り組んでいるのは「プロクラブの試合分析」です。
毎週対戦カードをスタッフで決め、同じ試合を各コーチがそれぞれの視点で分析して他のスタッフの前でプレゼンし、皆でディスカッションするという内容です。
対象となる試合は、イングランドやスペイン、イタリア、といったヨーロッパだけでなく日本のJリーグも対象としています。
分析を続けるとJリーグとヨーロッパの試合の異なる点なども発見できて面白いものです。
今回の分析対象試合は「プレミアリーグ第13節・マンチェスター・シティ vs チェルシー」です。
マンチェスターシティはご存知、スペイン人監督グアルディオラ。対するチェルシーは昨シーズンの監督サッリの後任となったランパード。
僕は今回シティの分析を行ったのですが、全体像から更に細かくフォーカスして「ハーフスペース&ライン間での攻防とチェルシーのマークの考え方」といったテーマに絞りました。
前回、チャンピオンズリーグのマンチェスター・シティ vs アタランタ(イタリア)ではアタランタのマンツーマン ディフェンスのコンセプト(単純にマンツーマン ではない)の議論を行ったのですが、チェルシーはゾーン。
パスコースの切り方やケアの仕方でどう対処するかなど議論になりました。
(こんな感じで動画を使って説明します)
また、他のスタッフはチェルシーの攻撃や守備を分析していました。
その中で面白かったのは左右非対称のユニット(コンビ)の考え方やビルドアップにおける役割と狙い、各選手に与えられたタスクなどの議論です。
全体の中で中盤のカンテに与えられているタスクと他のMFのジョルジーニョとコヴァチッチに与えられているタスクの違い、サイドの選手のタスクやユニットの考え方など、とても示唆に富むディスカッションとなりました。
このような勉強会では世界の流れを知るとともに、それを自分たちが担当しているグループに落とし込めるかなど、様々な発展ができますね。