今週末にU-11・ファーストチームは福岡支部1部リーグ残留をかけて重要な3試合を戦います。
土曜日にエリア伊都と西南、そして日曜日には龍南との対戦。苦戦が予想された1部リーグ。初戦の老司戦以降勝ち点が積み上がっておらず苦しい状況です。
(現在までの試合結果、星取表はこちら。)
今週の練習はラスト3試合へ向けての準備となりました。タイプが異なる3チームに対して、すべての準備を万全に行うことは不可能ですが、メインとなる部分のトレーニングを行いました。
「相手がどうであろうと自分たちのサッカーをする」のではなく、自分たちのやりたいことをするためにも、相手のやり方に対応する必要があります。
以前、黒沼コーチのコラム(「柔軟な戦い方ができない日本サッカー」はこちら)にもありましたが対戦相手によって戦い方を変えたりアレンジしたりする中で選手は新たなことを学びます。
その積み重ねが選手の戦術メモリーを増やし、テクニックやフィジカルで頭打ちになった時でも次につながる「知性」の部分で勝負ができるようになります。
自分たちがやりたいサッカーをすることも重要ですが、相手に対応する形を学ぶことでプレーの幅は確実に広がります。
今回も今週末の3試合に対して、今まで行ってきたプレッシングの整理と、ロングボールに対しての対策を行いました。ビルドアップしてくる相手にはどのようにプレスをかけるか、ロングボールを蹴る相手にはどのように競り合い、セカンドボールを拾うのか、基本的なセオリーやチームのコンセプトを選手は理解してプレーしなければなりません。
しかし、週末に3試合、しかもタイプの異なる相手と対戦する場合、選手一人一人のタスクが増えすぎてしまい、低い年代の選手たちは思うようにプレーできないことが予想されますが、なんとか少しでも対応できるように準備をしなければなりません。
2週間で行ったトレーニング
僕らが今週末の試合で何をポイントに置いているか。細かい内容はさておき、どのようなトレーニングを行ったかを説明したいと思います。ここ2週間で行ったトレーニングは大きく3つの局面になっています。
①Defensa:守備の局面
その中でも相手の前進に対する守備。Salida de balón、Juego directoに対する守備の方法です。しかし、プレーモデルにせず普遍的に行いました。
②Transición D-A:守備から攻撃への切り替え
ボールを相手から奪った後にどうするかのトレーニングを行いました。奪う高さに対してコンセプトを変えましたが、選手はきちんと理解しているかはなんとも言えません。ボールを奪ったら何をするのか。今日試合前最後の練習ではContraataqueを加えました。
③Ataque:Progresión:前進
どのようにボールを前進させるか。その際に必要となるいくつかのコンセプト。選手は少しづつ理解していると思いますが、プレッシャーがかかる中でビルドアップするにはかなりのタフさが必要です。試合の状況に応じてどうするかといったところです。
週末の試合で練習したことが発揮できるか!?
選手たちにはいろんなサッカーの原理原則やセオリーなどを理解させながらトレーニングしてきましたが、当然、全てを完璧にできるわけではありません。一つ覚えたら一つ忘れたり、選手の成長には時間がかかるものです。しかし、今週末の試合では全員が良い緊張感の中、質の高いパフォーマンスを発揮してくれることを期待しています。
そして、選手の力を引き出すには『サポーターの応援』は必要不可欠です。
熱い応援、宜しくお願いします!