今月よりテクニカルディレクターから、ジュニア(小学生)のメソッド部門統括になった吉廣(カズ)です。
久しぶりのコラムです。
今回は、サッカーにおける小学生年代の戦術指導における、戦術指導のコンセプトについて根本的な話をします。
コンセプトとは何か
僕が展開している、ジュニアサッカー大学ではブログやYouTube、ツイッターとフェイスブック、そしてラジオでジュニア年代のサッカーコーチのための様々なコンテンツを発信していますが、その中から抜粋してサッカーにおけるコンセプトについて。
〜以下、フェイスブックから抜粋〜
『コンセプトをトレーニングする重要性』
タイトルを見ると何となくイメージできますが、実はここでよくミスるコンセプトという言葉。
ここでは『コンセプト=概念』について簡単に。
概念とはググってもらえば分かりますが、『同類のものに対していだく意味内容』、『同類のもののそれぞれについての表象から共通部分をぬき出して得た表象』など簡単な説明でしょうか。
例えば『犬』という言葉。
当然、種が違うのですが両方とも同じ『犬』として扱えるのは何故でしょうか。
つまりこれが概念=コンセプトです。
果物の上位概念は『食べ物』かもしれません。
この辺の言葉の階層は切り方によりますが、言葉の階層は概念によります。
ここまで話すと、これがサッカーにどう関係するのか全く理解しにくいですが、重要なポイントです。
———–以上がFBからの抜粋内容ですが、子どもたちに戦術を指導する上での重要な考え方です。
子どもたちを型にはめずに本質をトレーニングする
つまりコンセプトをトレーニングするとは、サッカーの本質をトレーニングするということになります。
戦術的なトレーニング=型にはめる、とイメージする傾向が過去にはありましたが、コンセプトをトレーニングすると表現すると本質が見えてきます。
戦術的なコンセプトをトレーニングするということは、子どもたちがサッカそのものの本質を理解することにつながります。
ほとんどの場合、戦術的なトレーニングをする時に『形=パターンで練習する』ということに陥ります。
そのため、指導の重要なポイントはコンセプトをトレーニングするということになります。
僕が実際にU-12やU-10で行なっているトレーニングは、サッカーにおける戦術的なコンセプトの要素をトレーニングしていることになります。