今日は福岡大学で行われている「フットボールカンファレンス2017」の2日目に参加しました。(1日目の様子はこちら)今日のテーマは「Transición A-D、D-A」の2つの局面における戦術。
先日と同じように、RCDエスパニョールの育成年代の選手のプレーを見ながら解説がありました。一般論としての戦術の部分だけでなく、エスパニョールのU-14の選手に対して、様々なフェーズ毎にどのようなコンセプトがあるかというのは興味深い内容でした。
チームの全体を形づけるプレーモデルがあり、その中で各局面に明確なコンセプトを持たせているあたりは、やはり複雑なサッカーを整理して指導しているのは日本にはないものかもしれません。
最近の個人的な指導の問題として、「育成年代の選手に対してどこまでプレーモデルを与え、どこまで基本的なFundamentoを学ばせることによりチームを機能させるか」とい部分です。
プレーモデルを用いてプレーさせると選手の動きが良くはなりますが、Fundamentoを理解していなければ応用ができなくなる可能性があるとも考えられます。
そうすると日々の練習において条件設定をあまり行わず、よりGrobal(普遍的)な練習方法になりますので指導者は現象を捉えにくくなります。そうなると指導者側に高いレベルが求められます。
あらゆる可能性を想定しないといけないし、選手に伝えるConsiguna(キーファクター)を準備する量も増えます。
そのため、1回の練習における準備に多くの時間を費やすので、1回1回の練習を成功させるつもりで臨まなければなりません。
「学ぶのをやめた時には指導者を辞めなければならない」という言葉は真理だと思います。
今日の夜はレアッシのスーパーバイザーを務める坪井氏の講習会、「Intención Táctica」〜戦術意図〜についての講習会に参加します。指導者は日々勉強ですね。